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フリーランスに大切なこと あえてラクにやらない

仕事ってやっているうちに
どんどんラクになっていくと思うじゃないですか?
実際わたしもそう思ってたんですよね。

長くやってればきっと楽になるだろうって。
でも、ある時「あれ?」って思ったんです。

なんだか仕事、前より大変になってない?

単純に仕事の数が増えただけっていうのもあるかもしれないけど、
どうもそれだけじゃないような、
一個一個の仕事が簡単じゃなくなってきたような…

あれ、こんなに仕事って大変だったっけ?
もしかして、以前よりダメになってる?

おかしいなーって。

少し前に「自分の仕事を作る」(西村 佳哲)という本を読んでいたら、
こんなことが書いてあった。

作り手の観察力が低ければなんでもすぐに完成する。
「できた」と思えるからだ。

これを読んで「なるほど!」って腑に落ちた。

要するに観察力が上がったってことなんだ、きっと。
それで仕事が簡単じゃなくなった。

経験が浅い頃の仕事はパワーだけで押し切れていたんだと思う。
デザイン一つ作るのに
「これでいい!」って達成までの道のりが早かった。
それはそれで瞬発力とパワーにあふれてて全然悪いものじゃないとは思うけど、
ある意味で雑な仕事をしていたんだと思う。

いつのまにかそれで満足できなくなってたんだと思う。

仕事への取り組み自体も少しずつ変わってきている。
ほとんどそれは無意気のうちになんだけど。

以前はスピード重視で早くただ作っていた。
とにかく早く作る。
でもそのうちに「練り直す」作業を加えた。
しばらくしてこれに「壊す」工程を追加した。
最近はそこに熟成期間を作った。
単純に作業の時間をかけるというより、
寝かせて一度忘れる「熟成期間」を作るという一手間を加えている。

仕事の仕組みを少しずつ変えている。

それで本当に「なんだか仕事が大変になったなー」
と思うのだけど、これは自然なことだったんだな。

というより、こうやって変わってこなければ
おそらく仕事は続いてこなかったんだと思う。

自分なりに危機を感じながら仕組みを改善してきた結果、
自然に仕事が大変になっていったんだと思う。

意味までは深く考えてなかったのだけど、
やりながらそういう試行錯誤を常に無意識に続けていた。
それでよかったんだーって、少し気が楽になった。

仕事をラクにしようなんて思って、
ラクな仕事ばかり選んだり、
ラクに仕事を進めてしまったら、
たぶんそこで終わってしまっていたんだと思う。

凡人だからこそ、
ラクを選ばない、大変にしていく、
それでちょうどいいんだと思う。

ラクな道は選ばない。
これが凡人が生き残っていくための不器用な生存戦略なんだと思う。
ま、大変なことなんでそれほど強くおすすめはしないけど。
自然にそうなるように仕組みを作っていければいいと思う。

もちろん何でも大変にすりゃいいってこともなくて、
ラクに抜けるところは抜いた方がいいし、
抜くところは抜きながら攻べきところを攻める、
その見極めとバランス調整が大切ってことなんだろうな。


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