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頼まれる前にやる。頼まれてないくらいやる。

この間トークイベントで、
仕事って最初は小さな頼まれごとから始まると思うって話したけど、
そのきっかけがなかなか難しいんだよね、きっと。

ふつうに暮らしていたら
なかなかふいに仕事を頼まれることってないよな。

いつのまにかデザインの仕事を頼まれるようになっていたけど、
よく考えてみたら最初は頼まれてなかった。
頼まれる前にやってた。
たぶん、これだったんだな。

もともとが頼まれてもいないフリーペーパーのデザインから始まってる。
それは単にやる人がほかにいないからやったことだった。

そのフリーペーパーがきかっけで、
それを配りながら人と会って、
「ちょっとした頼まれごと」を解決していくうちに
それがデザインという仕事になっていったんだと思う。

誰もやる人がいない困りごと。
そういうことって面倒なことが多くて、
「誰かがやればいいんじゃない?」
ってだいたいみんな自分ごととして考えてなかったりする。

そういうところにチャンスは眠っていると思う。

例えば10年前にやった高校の同窓会。
全クラスの合同同窓会でかなり大がかりなイベントになったんだけど、
本格的に楽しめる同窓会にしようって、ありとあらゆるものを作った。
作るものが多すぎて面倒そうだったから、
頼まれる前に率先して自分で作った。

ホームページ作成とか、同窓会通信(メルマガ)の作成と配信、DMのデザイン、全員の当時の写真入りの名札作成、会場へのアクセス地図とか。

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仕事の合間に作ったので、むちゃくちゃ大変だったんだけど、
ありえないくらいいろいろ作り込んだことでむちゃくちゃ学びが多かった。
これはとても有意義な取り込みだった。

思ったのは、「これふつうに仕事にできるじゃん!」だった。
これをパッケージにすれば、
すっごく楽しくてホスピタリティの高い同窓会ができる!
こういうことから仕事って生まれるんだなって感じた。

誰かがやらなきゃいけないけど、
面倒でみんなやりたがらないことを
積極的にやってみる。
そしてありえなくらい真剣にやってみる。
そういうことの先に未来がある気がする。

基本は頼まれる前にやる。
そしてそれを超楽しむだ。

前にサンクチュアリ出版主宰でやった
池袋のサンシャイン60の展望台を貸し切っての一晩だけのカジノイベント。
告知用のチラシだけ作ればよかったはずだったんだけど、
ゲームのルールブックとか、
当日使用するためのお札までデザインしてた。
頼まれてもいないのに
あったら便利じゃない?
あった方が楽しくない?
ってたぶんそれだけの理由で勝手に作ってた。

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誰にも頼まれてないけど、
あったらよさそうなものを勝手に作ってみる。

こういうところにも次につながる種が眠っていると思う。

仕事の最初は本当に小さい。
最初に頼まれたのは、こんな書店向けの注文書だった。

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こういう小さいことを積み重ねていく。

ものすごく小さなことを損得考えずに
…どちらかというと骨折り損するくらいに考えて、
120%の力でそれに取り組んでみる。
やりすぎるくらいやってみる。

頼まれたことは頼まれてないくらいにやる。
頼まれることがなければ、頼まれてないことをやる。

はじめは小さな困ったを
小さく解決するってことから始める。

そんなことやって何になるの?
何か得することあるの?
それ儲かるの?
実はそういうところにチャンスって眠っているような気がする。

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