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最近ようやく身についた習慣について

ずっとなかなか身につかなかった習慣が、最近やり方を変えてみたらあっさり身についたので、その結果の報告です。

別に大した発見ではないんですが、習慣を作ることが趣味なので、成果が出ると嬉しくなるのです。
何かというと、ずっとできなかった「映画を見たらすぐに感想をメモする」って習慣がようやく定着したって話です。

ずっと映画の感想をブログに書いている。
もともとそういうつもりで始めたブログではなかったんだけど、いつの間にか映画館で見た映画については、全部感想を書くというルールが自分の中で決まってしまって、「大変…」って思いつつ、かれこれ6年以上続けている。

はじめの頃は、数行ちょろっと書いていただけなんだけど、続けるうちにそこそこの分量を書くようになってきて、内容の善し悪しはともかく、書く内容でそれなりに頭を悩ませることが増えたてきた。
だいたい映画を見た翌日にはブログに書くようにしているので、見た記憶自体がなくなるって事はないんだけど、見終わった時にあふれていたはずの、感動や喜びや怒りや悲しみや疑問、ちょっとした思いつきが、翌日になったら煙のように消えていることがある。
なんかすごいことを考えていたような…って、逃した魚ならぬ、消えた記憶は惜しく感じてしまう。もちろんたいしたことを考えていたわけはないんだけど…。
でも見終わったらすぐメモする。
これ大事だよねって、いつも思ってた。
わかっちゃいるけど、そんなこと簡単にできない。
スマホのメモ帳に感想を書くためのページを作って書き残すというようなことも実験してみたんだけど、これがどうにも定着しない。
この数年、モヤモヤしていたことのひとつだったんだけど、やり方を変えたら、意外にあっさりできるようになった。

どうしたかというと、「カレンダーのアプリ内に感想をメモする」ことにした。
それだけ。
たったそれだけのことなんだけど、やり方を変えただけで「映画を見終わったらすぐに気づきをメモする」って習慣が身についた。
うそみたい。

これは最近、映画館で見た映画。
カレンダーのアプリに見た時間と劇場名を記録している。

ちなみにカレンダーへの登録はWEBでチケットを買ったらだいたい自動でやってくれる。
ネットで座席予約すると送られてくる通知メールをsiriがカレンダーに登録するか聞いてくるので、ワンクリックするだけ。手間はかからない。
劇場でチケットを買ったときや、自動登録されなかったときだけ手動で登録するようにしている。
このカレンダーに登録されたスケジュールのカードに感想を書くことにした。
映画を見終わって、劇場を出て移動するときにさっと書く。
遅くともその日のうちには必ずメモを残す。
書くのは、こんな感じのいい加減なメモ。
見てて思ったこととか、ふと思い出したこととか、忘れないうちに書き殴っておく。

で、翌日、このメモを流し込んで、文章を整えてブログにアップする。
こんな感じ。

「MEN 同じ顔の男たち」を見た。

これまた新しい感じのホラー映画を見ました。とにかくむちゃくちゃ映像が美しい。どちらかというときれいなアート映画のよう。夫を亡くした女性が森の奥のきれいな別荘で休暇を過ごす。ちょっと森に散歩に出かける。この風景がむちゃくちゃ美しい。そこにトンネルがある。音が反響する。ハって声を出すと、それがこだまする。自分の声のこだまが重なって音楽のようになる。とっても美しくて楽しい幻想的なシーン。いやー美しい映画だなーって思ってると、遠くから何かがくる。少しずつ違和感が浸食してくる。これ幻覚だよね?って思っていると、意外にそれが現実で、自分以外の人にもそれがはっきり見えていたりして、で、そうやって現実的なことしか起こらないのかと思っていたら、とんでもなくエグい展開が待っていたり、映像的飛躍の幅がぶっ飛んでてすごい。タイトルにあるように村の住人がみんな同じ顔した男だったり、主人公が抱えている心の闇だったり、思いがけない人がかけてくる一番聞きたくない言葉だったり、心理的にもきつい。信じられないくらい美しいけど、イヤなものをみせつけてくる。映画としては「夜を越える旅」みたいじゃん!って思って見てたけど、見終わってテーマ的にもかなり近い気がした。内在する意識の話だったんだよねなんて思っていると、全くそうじゃないような、そういう境界が本気で分からなくなるような映画でした。最高でした。大好物な映画です。

先月からメモを書きはじめて格段に書くのが楽になった。
ブログには書かずに落とすトピックもこれでストックができる。
ふと思い出した「イットフォローズ」の裸の男とか、「赤い影」のこととか、映画の記憶としてメモを残しておける。
われながらこれは良い方法を思いついた思っているんだけど、他人にとってはどうでもいいような話だとも思う。

それにしてもなぜ今までできなかったのか…
思うにこれは「どこに書くか」が大切だったんだと思う。
どこに残すのか「場所を決める」ことが大事だったということ。
作品ごとに切り分けられたカレンダーのページ内なら、書く場所がはっきりしているし、書いたメモが迷子になることがない。
そして空白を埋めるという作業がプラスされることで、埋めていく達成感も生まれる。
足りなかったのは、どこに書くのか、その場所の設定だった。
なるほどそういうことだったか、という最近の気づきでした。

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