大きく変えるには小さく変えていく
最近、デザインの作業をしていて気づいたこと。
いきなり大きく変えようとするのは難しいけど、
小さく変えていくうちにいつの間にか大きく変わっているってこと。
今さら何言ってんだってことなんだけど、先日仕事をしながら興奮してメモしてたので、そのまま載せておく。
本のデザインの仕事をしている。
ひとつの仕事に対していくつも案を考える。
これだって思えるものを作ったら終わりじゃなくて、いくつもいくつもひたすら案を考えて、手探りでさらに別の答えを探していく。そういう仕事。
存在しない答えを、できる限り考え抜く。
一回作って、寝かせて、少し時間を空けて、別の日にまた手を入れて、締め切りまでそれを繰り返す。
いくつも案を考える中で、ひとつ作った後、大きくその方向性を変えようとするのはけっこうしんどい。
変えようとしすぎて空回りすることもある。
大きく変えようとするのは難しい。
でも、まずすごく小さい所にフォーカスする。
小さな部分に手を入れていく。
例えば丸囲みしている部分の丸の形を少しだけ違う形にしてみる。
一カ所だけ書体を変えてみる。
文字位置を入れ替えてみる。
小さな余白を作ってみる。
そうやって小さく手を入れる作業を重ねる。
そうするといつのまにか全体が大きく変わってきている。
そういうことがよくある。
小さく変えていく方が楽に全体を変えることができる。
たぶんいままでも無意識にやってきたことなんだろうけど、意識してやってみたらその通りになった。
いきなり変えるのは難しい。
でも小さな変化を重ねていくうちにそれは大きな変化になっている。
なんだか人生みたいだな…。
自分を変えるのも同じだ。
いきなり別の自分になることは難しい。
突然人は変われない。
でも変わることはできる。
それは小さな変化を起こし続けることだ。
日々の小さな変化が自分を変えていく。
それによく似ている。
小さくて、大きな発見だった。
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