さよなら
昨日飼い猫が死んだ
最期は息子の膝の上
息子は大粒の涙を流しながら
もっと生きられた可能性を口にした
僕は諭すように
でも目を合わせることなく
そういうことじゃないんだよ
理由なく命は終わるんだよ
命は奇跡なんだと思う
日々起きている命が長らえていく奇跡に
ただ感覚が鈍くなっているだけで
毎日毎日毎日毎日
奇跡を続けているだけ
奇跡が続いているだけ
僕も明日には死ぬかもしれない
もしそうなればそれが僕の寿命
明日じゃないといいな
大好きな皆さんの寿命も
明日じゃないといいな
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