『世代交代』をコピーにした選挙ポスター


県議選のポスターのようだ

『世代交代』
前職時代とその前の時代を合わせると20年ほど、全国を行脚する機会に恵まれた。その間に訪れてなかったのは、島根県だけだった。
当時から地方選挙では必ず見かけた四文字「世代交代」。
これが上手くいったのは、原発銀座のひとつ福井県議会くらいだったやに記憶している。従前は、原発マネーに支配されてる県議会と揶揄された。それが大量の40代~50代の県議が一氣に誕生した。時代も相次ぐ政治スキャンダルで揺れに揺れていた。そうした中で誕生した若手集団が流れを変えた。数名の当時議席をもったばかりの若手県議と面談の機会を何度も得て、様々な信念を聞かされ続けた。
福井県内を仕事でお世話になりながら酒席で聞かされた原発マネーの凄まじさは文字には出来得ない。たぶん、福島も同様のことが行われていたんであろう・・・。70代になって町長になられた人物を二人存じ上げている。二期と三期勤められて勇退している。お二人から多くの事を学ばせていただいた。お二人に共通していたのは、泰然自若。政策論は掲げずに淡々と選挙運動もどきをされていた。声がかかった集会に顔をだすだけが選挙運動だったやに記憶している。現職になってもあちこちに顔を出すこと無く、ただただ、町長室にて部課長の報告を聴かれていた。稀に口を開いて居られたがおやりになったらよろしい!とかのみ。チョコまかと指図したり、面罵している場に遭遇することは一切無かった。前者は五年間。後者は十年間お世話になった。
むろん、仕事はコンサルとしての仕事。前者は任期途中で冥土逝かれた。後者は引退後、新庁舎の落成式のテープカットも行わず、叙勲も断り続けているようだ。ワイン用ぶどう園を営んでおられる。加齢は老いることでは決して無い。世間で云う高齢者の中には、泰然自若、偏りのない政治が似合う人物像がお二人から感じ取れる。いつの間にか己自身がその齢になってしまった^_^
で、『世代交代』
無論、本人との面識は無い! なにしろ35年ぶりの故郷暮らしだからね。過半の知己は前期&後期高齢者群になっている。中には病没している同級生も散見されるし、帰郷後に在郷の同級生の奥方の死亡なんぞの情報が届いている。
故郷を出た身でもあり、冠婚葬祭の付き合いは無い。が知己の場合だけは墓参りをさせていただいている。
この人物が自身で考えたんだろうか? このコピー。
交代させられる世代のことを考えてないんだろうかね?
おまえさんら不要だから退け!と云われてる感が否めない。たぶん、現職議員相手に闘いを挑むわけだから、現職議員を指しているんであろうが・・・。
でも、カチン!と来た。世代交代は世代間闘争にも繋がりかねない四文字。
世代が政治をおこなうわけでは無い。
農業の世界で云えば数十年も作物づくりをしてきた皆さんを隅っこに追いやる行為としか感じない。巷間伝わるごとく、果樹や稲作は年に一度。40年やっても40回の体験でしかない。すべての農家がそうでは無いようだが、体験を積み重ねてきた世代は、知恵の宝庫である。
作業日程も含め、マニュアルなんぞは一切ないが、時期が来れば脳内に刻まれてるであろう作業を淡々とこなす。そんな農家も少なくなったが、地域には点在している。この皆さんの知恵も含め、喧嘩を売られたんだろうか? 
彼は40代なんであろうね?
倅と同世代だが、ジイさん退けよ!と云われている感が否めない。倅なら許さないけどね。ジジババは末期の像と同様に徐々に退くものよ。自分の能力の限界、生命の限界を悟った時点でね。
良い機会なので、世代交代論も含め、選挙と政策。政治を考察しておきたい。同時にタブー視されている一般人は政治や政策に踏み込まない氣風に関しても持論を公開してまいりたい。政治とは家庭にもあり、地域にもある!と信じているし、それが市政や県政や国政を形作っていると考えている。ゆえに、政治は無関係や無関心を貫く姿勢はもっていない。我がことであり、我が村のことでもある。


故郷の山。筑波山!


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