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【エッセイ】自転車日本一周記22

東海地方は知り合いだらけ?


そしてそこから先は知り合いのオンパレード。日本一周をしてきた。その報告を三重、愛知、静岡と連続で行うことにある。ほとんどが大学の頃の先輩、後輩、同期だ。彼らと久しぶりの再会を楽しみながら、旅の思い出、過去の思い出を語り合った。内容はちっとも覚えていない。大したことじゃないんだろう。でもその大したことがない話っていうのが大事なんだとも思うよ。

そして、忘れちゃいけないが、愛知県に滞在中に岐阜県へ訪れている。するとだ。あとは、静岡県が最後の県となるんだ。
本当は神奈川県のハズなんだけど、山梨県から東京都へ向かう途中でどうしても神奈川県入りしてしまうんだ。だから静岡県が47都道府県最後の県。

そして終わりを迎える

静岡県へ入った時。47都道府県をすべて自分の足で行ったことになる。その時の達成感は未だに最大で、それを超えるものなんてあれ以来ありはしない。

静岡県は実のところ行った回数は多いし自転車で走ったこともある地。迷いなく進み、そのまま山梨県へ向かえば帰れる。そういうところも、東へむかって神奈川県を目指した。

神奈川県には思い入れがある。
初めての就職先が横浜。そこから日本一周をするためにその会社を辞めた。そこに自転車で日本一周をした最後に訪れるのだ。
なんとなくだよ。でもそれなりに意味があるように思っていた。

職場関係者に挨拶をして。なんとそのまま職場後輩の家に転がり込んだ。それも2日くらい。
1日まるまる、後輩の家でゆっくりしていたのを覚えている。
なぜって? 終わらせたくなかった。今ならそう思うよ。

そして最後の1日。
出発した日に通った国道20号を反対方向へ走る。出発したときのことを思いだして、あの頃と比べてこんなにも楽に走れるのかと感動した。それだけ体重も落ちていたし、脚力もついた。そして、何より旅路で使った500円玉が減っていた。

スイスイと進み。あっという間に帰宅。なんともあっけない終わり。
珍しいものが帰ってくると多くの人に迎えてはもらえてなによりだった。

結果113日。距離???(多分1万キロほど)

次が最後の更新です。

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