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カタリナの手記(かけら)【新刊】in 文学フリマ東京38

なんとか新刊出せそうです

毎回恒例ですが、どうして時間はあるはずなのにいっつもギリギリにならなないと入稿できないのでしょうか?
突然ですが。霜月です。久しぶりの投稿。どんな文体で書いてたのかも思い出せません。
例によって文学フリマの話です。お付き合いいただければと思います。

新作はファンタジー

まずは新作の紹介を

『カタリナの手記(かけら) 大樹の巫女とカタリナの花』

が新作の題名となります!


イラストはサークルメンバーの日南さんです

書きたかったのはボーイミーツガールと世界樹。
世界樹って好きなんですよね。象徴としての存在感。必要不可欠なものなのに物語として使われるときは失われる時か失われた後。だいたい悲しい物語として扱われます。
霜月がどう扱ったかは読んでいただければと思います。

そしてファンタジーですよ。
霜月かつろうがファンタジーを書いていたのは15年ほど前の事。いや、あれは書いていたに入るのかは分かりませんが、書いてました。
そもそもファンタジーを知ったのってドラゴンクエスト? いや、その前に果てしない物語を読んでいたか? みたいな人です。中学にあがるころにはフォーチュンクエストとスレイヤーズを読み漁っていたのを思い出しました。

だから書けるだろうと思っていたのですが、大変だったのでそのあたりを書いていければと思います。

新刊の方針が決まったのは前回の文学フリマ東京

つまりは半年も前。しかも、短い時間で仕上げたある話をブラシュアップしよう。協力して作ろう。となったのです。
その協力相手と言うのが同じサークルに所属するがんべあさん(https://twitter.com/gunber7)です。
エニアグラムと言う理論を使って物語の分析を行っているがんべあさんの力を借りればきっと面白い話になる。そう胸を躍らせていました。それが簡単に成せるものだと疑わずに……。
定期的にやり取りをする。そしてそれは順調なスタートを切ったのです。
キャラクターひとりひとりの過去を掘りさげ、設定を練りこみ、キャラクターというものを設計していく。それなりに順調でした。ここまでは……。

結局はやる気の問題?

言い訳でしかないのですが、コンテスト用の小説を仕上げなくてはならないこともあり、徐々にカタリナの手記(かけら)から離れていきます。これがいけなかった。
なにがいけなかったって考えなくてもいいんじゃないかって言う理由付けを自分でし始めたのです。ほかの作品を書いてるのだから時間もあるしまだ余裕。そんなことを考えてしまいました。それがやはり破滅へのロンド……。

そして本格的にカタリナの手記を再開したのが2月。約2か月ほど進まなかったことになります。

それでもまだなんとかなると思った。思っていた。けれど、いざプロットを感が始めると浮かばない。浮かばない。そもそもちゃんとしたプロットを書くのは初めてでした。ひとりの時は、ぼんやりとした外枠は決めるものの、その通りに進んだこともなければ、オチが変わるなんてこともよくあります。

けれど、今回はふたりでの作業。そこをすっ飛ばすわけにもいきません。とりあえず書いてみましたが、しっくりきません。こねてもこねてもすっきりせず。仕方なくなんとか形にしたものをがんべあさんへと投げ、書き始めます。

大ボツ!

序盤、二万字超を書いて。がんべあさんに投げたのが2月の終わり。入稿まで二か月ちょっとしかない状況ですでに焦り始めていましたが、どうにか書き終えて読んでもらったのですが。
待っていたのは厳しい状況。
文章に勢いがないのは自覚してましたが、プロットをなぞるがばかりにテンポが悪くなり、シーンの伝えたいことが分からないとの厳しいお言葉。

はて困った。丁寧に書いたんです。これまでで一番。それが逆に分かりにくいし、ぼやけていると言われたらどうしていいのか分からなくなりました。

なんで考えるのをここでやめます。

二万字を消し。最初から書き始めたわけです。
プロットなんてくそくらえ。いつものように気が向くままに書いて、書いて、書きました。二日でそれまでの二万字と同様のシーンまで書き終え、再びがんべあさんに投げ、なんとかOKを貰いましたが、結局どうしてダメだったのかはよく分かっていないまま先に進むことになるのです。

そうしてそのあとも苦戦しながらなんとか最後まで書き上げたのです。それが締め切り一週間前。そこから推敲作業に入ったので。マジでぎりぎりの戦いでした。

結局、やり方が合ってなかったのか…?

書いてて思ったのは自分は時系列順にしか書けないのかもしれない。ということです。
書いていて、キャラクターが感じたこと、思ったことを書きながら自分の中に落とし込んで行っているらしく、いざ選択を迫られたときにプロットを書いた時と選択が変わってしまうのです。(時間をかけてキャラクターを練ったのにもかかわらずです。というか書かないと練ったことになっていないのかもしれないと思うほどにはブレます)。それはこれまでも確かにそうでした。キャラクターが勝手に行動することはよくあります。プロット通りに動いてくれないことなんてよくあること。それを無理やりプロット通りに進めたのがよくなかったのかとちょっとだけ思いますが、それが正しいかどうかはよくわかりません。きっと、プロになろうとしたらお叱りを受ける事柄だとも思います。

なので今のところうまくいった感覚はありません。たくさんの人に読んでもらって、ようやく実感していくのかもしれないですし、厳しい言葉を貰うことになるのかもしれません。
ブラシュアップ前と比べるとよくなったのは間違いありません。断然面白いです。書きたいことも書けているし、心残りはないです。

そしてなんと、初めての続き物なんです!

こんだけ苦労したのはそれが原因というのもあるかもしれません。
今回書き終えたのは、序盤の序盤。主人公であるアリアがある決意をするところまでです。

その決意は世界を変え、自分の運命さえも変えていきます。なので序盤も序盤ですね。
なんなら、お楽しみをまだ書いていない段階。これからなにが起こるのかを想像しながら読んでもらえたら幸いです。

文学フリマ東京38はいったん流通センター最後だよ

5月19日(日)東京流通センターでの開催です。
所属サークル猫の潜水艦はえ-17~18です! 
今回は入場料1000円かかってしまうらしいのですが、来てくれると嬉しいです。
流通センター会場でお会いできるのを楽しみにしております。

あっ。既刊もすべて持っていくのでそちらもよろしくお願いします!!

猫の潜水艦のおしながき

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