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【エッセイ】自転車日本一周記1

準備期間の話

日本一周の資金を貯めて仕事を辞めたのが十二月末。日本一周を始めたのが四月のはじめ。つまり三ヶ月ちょっとの期間がある。まあ、準備期間という言い訳を建前とした自堕落なニート生活だ。

そんな自堕落なニート生活ちょっとだけ説明してみようと思う。

準備期間で用意したもはいくつもある。

まずは当然。自転車。

これはシクロクロスという、ドロップハンドルのクロモリフレームになった。自転車屋さんに相談した結果だ。よくわからんって人はグーグルで調べておくれ。

前後にキャリアを付けたが、よくある三角のバッグは買わなかった。なんか、いかにもって感じで嫌だったのだ。それにこのあとのことを聞けばまあ、いらんよなって言うのも分かってもらえると思う。

あとはパンク修理キット。空気入れ。

それにテントと寝袋。これも後々説明するがまあ、テントはいらなかった。いや、必要だったか。いい枕になってくれた。

着替え一式は最低限。たしか、上着一着、シャツ三着、パンツ三着。ズボン二着とかだったと思う。

スマホ充電するために持ち運びできるソーラーパネル。

そして軍資金として五百円玉を大量。

あとはジャグリング道具。これはボールがメインだ。

はて。ここまでくるとなんのことだろうと思う人もいるかも知れない。ツッコミどころが多いのも確かだ。

そしてこれでだいたい全部だ。

効率が良かったと思ってはない。足りないものは途中で買えばいいと思っていたし、それでなんとかなった。

そうだ。あと髪の毛をガッツリ剃った。確か二部刈りとかだったと思う。今思えば貴重な姿だったのだけれど、残念ながら手元に写真がなく確認できない。

だれかどうか写真を取っていた気がするのでどこかには残っているかもしれない。

自転車には前のキャリアに大量の五百円。後ろのキャリアにテントと寝袋(最初は前後積んでいるものが逆だった)他の荷物はリュックに詰めて背負った。

そもそもなんで背負ったのか未だにわからない。背負ったほうが辛いのは間違いないのにだ。

右も左も分からないなかでの挑戦だ。そんなものだろう。

そんなものを用意している間にあっという間に準備期間が過ぎていったんだ。

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