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熾す人03_ダイアローグ(3/3)

今回の話し手

Tさん(33歳):下妻市役所 都市整備課の協力隊担当者さん。大竹は4年前から他の事業でお世話になっていた。
Kさん(39歳):下妻市役所 企画課の協力隊担当者さん、Tさんの先輩。
鵜飼成久さん(歳):下妻市全体で3人目の協力隊、企画課の管轄。

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知らない都市への入隊で大変なこと

大竹:私は4年ほど前からTさんを始めとする都市整備課の方々や、下妻の方々を知っていたから、何となく活動を始められたけど、鵜飼さんは来た当初も、現在も大変だと思うんですよ。
鵜飼:そうですねぇ。
大竹:何が一番大変でした?
鵜飼:やっぱり、「どういう人なのか」、相手を知るまでの最初の1、2ヶ月、特に大変でした。全く知らない人で、社交辞令で言ってくれてるのか、誘ってくれているのかとか、色んなことを考えて、皆さんが自分のことをどう見てらっしゃるのか、ある程度噛み砕くまでの期間が一番、精神的にもしんどかったですかね。
大竹:どんな肩書きでどんな活動している人なのか最初の頃は分からなくて、何を話して良いのか/控えた方が良いのか、ちょっと戸惑いますね。
鵜飼:「人物相関図」みたいなのがあったら良いな、と思いますね。
大竹:地方、田舎だからこそ、私の幼少の経験もあるけど、余計気を遣うかもしれない。
K:「その時だけ会っておしまい」みたいな、都会のシステムじゃないから、あとをついて回ることはあるかもしれないね。知り合いの知り合いがいる、とかね。
T:それは田舎独特なのかもしれないですね。
大竹:情に厚いとも言えますけども。でも確かに私も4年前、初めて下妻に関わった時は、「どうして良いかわかんないな、怖いな…」と思っていて…。「田舎や地方にトラウマがあるのに、何で関わってるんだろう…」って思いながら(笑)。でも、Tさんや、Kさんの様な市職員の方々や、市民の方々の良い出会いがちょこちょこあるから、何かできそうな予感はしていて、留まってみよう、と思えたのはありますね。

K:コロナの影響もあって、新たな人脈も作りづらいというのも、やりづらくさせちゃってるのかな。例年だと、色んなイベントがあって、色んな人と知り合える機会も用意できたのに、それができなくて、なかなか人脈を広げるのが難しい時期も重なってるかもね。
鵜飼:それもあるかもしれないですね。
大竹:鵜飼さんとKさんはどれくらいのペースで話してるんですか?
K:まずは、定例会のミーティングが月一であるかな。
鵜飼:その時は必ず顔を合わせていますね。あとは報告書持っていく時も。
大竹:へぇ〜!結構まめですね。都市整備課は必要な時にミーティング開くって感じですね。
T:うちらも月一定例会やりますか(笑)。
大竹:茶話会とかね(笑)。
K:あとは課内の職員でSNSグループ作ってるよね。
鵜飼:ふるさと納税のことだったらKさんに直接連絡したり、SNSグループで報告したり。
K:本当だったら飲み会とかもやりたかったけど、それも今の時期では無理だからね。
大竹:都市整備課の協力隊も、もうちょっと何かやった方が良いのかな…(笑)
T:でも、都市整備課組も、何かと用事があって顔合わせたり、SNSでよくやりとりはしますからね。それぞれ課のペースで良いんじゃないでしょうか(笑)。

知らない都市でも入隊を決めた理由

K:実は、鵜飼さんとのSNSグループが「Stand by U」って、鵜飼さんの「U」に掛かってて(笑)。
一同:おお〜(笑)。
K:真面目な話をすると、自分が居る内は、鵜飼さんの側に立つよ、っていう自分の初心表明も含めてつけました。
T:いいですねぇ。なるほど。
大竹:そういう関係性が築けそう、って、面接とかで分かったから鵜飼さんも下妻を選んだんですね。
K:いや、面接より前に下妻に来てくれたもんね。
鵜飼:そうですね。大竹さん達ともその時、初めてお会いしたと思うんですけど。1日かけて下妻に行ってみて。
大竹:ああ、あの時、ウィマムさんのところにお邪魔して、梨を剥いていた時だ。あの時にもKさん達といろいろ話して、良い関係が築けそうって思ったんですね。
鵜飼:そうですね。他の自治体も検討したんですけど、「協力隊の人」って見られたのがほとんどだったんですけど、Kさん達は、「一人の人間として見てくれているなぁ。」っていうのが最初にお会いした時に感じてて。

大竹:じゃあ、鵜飼さんが下妻市に来た理由は、Kさん始めとする企画課の皆さんと縁があったから、って感じか。
鵜飼:そうですね!一番上手くやれそうだなって。他の自治体に見学に行った時も、自分が興味を持ってやりたかった「情報発信」について話はしたんですけど、情報発信やSNSに関する意見や認識が合わないこともあって…。下妻では「凄い理解してもらえる!」と感じました。あとは、家族や地元の友達が好きなので、会えるぐらいの距離の都市が良いかなぁ、っていう単純な理由もありますね。
大竹:なるほどなぁ。私は引っ越しが多かったから「帰りたいな」とか「あの人に会いたいな」ていうのが無くて、その感覚はあんまり分からないんだけど、自治体や担当者の知識や認識、理解って本当に大きいのは納得だな。
K:そこが合わないと、協力隊として募集して来てもらっても残念な結果になってしまうかもしれないよね。

大竹:担当者の方の特性もあるのかな。Tさんは話を聞くのが上手ですよね。
K:それは素晴らしい!
T:ありがとうございます(笑)。
大竹:Kさんもそうですけど、話を聞いてくれる人じゃないと、やってられないんじゃないかなって思うので(笑)。
T:この業務で一番大事なのは、担当者と隊員さんの信頼関係だと思うので、それをどれだけ築きあげられるかだなぁ、と、思っています。
K:そうだよね。自分が提案したアイディアを、よく聞きもせず「それは駄目だ」って言われたら、次その人に提案しようと思えないよね。
T:そうですね、自分も、やっぱり一番は普段の実務の中で、大竹さん、荒川さんとのやりとりを通じて、信頼関係が築けないと、お互い不幸になってしまうな、と感じたので、それを失わない様に気をつけてやってるつもりなんですが…。

「面倒くさい」ことをやる理由

大竹:いや、本当に有難い限りです!でも、何でそこまでやれるんでしょうね、正直、面倒くさいじゃないですか(笑)。
一同:(笑)。

大竹:仕事も、意地悪な言い方すれば、ある一定ラインをクリアしてれば良いじゃないですか。例えば、協力隊の仕事だって、報告書の提出を受けてればいいとも言えるし、補助金申請もドライに対応したって良いと思うんですけど。お二人はもっと踏み込んで対応してくださってると思うんですよ。何ですか?
K・T:何ででしょうね(笑)。
K:人の力を信じてるからかな(笑)。
一同:笑。
K:でも、そうだよね?
T:そうですよね。
K:成果だって、絶対値ってだけではないものね。その幅も含めて楽しんでやれたら良いよね。
大竹:そこまでご自身の労力を掛けられるのは、やっぱり、下妻が好きだからって言うのもあるんですかね?
K:そうですね、それもあるけど、自分ができないことをやっている人を見て「凄いな」って思ったり刺激になっている部分もあるので。
T:自分は全然、個人事業主とかやれそうにもないので…(笑)。皆さんが頑張っている様子を見て、自分も頑張らないとなって思って、精一杯やってます。
大竹・鵜飼:ありがとうございます…!

K:こうやって話ししてみると面白かったね。
T:面白かったですねぇ。
K:Tくんがこんなに真面目だと思わなかった(笑)
鵜飼:どう見えてたんですか(笑)。
T:実は、入庁当時、Kさんはすぐ隣の部署で机が近かったので、よくしてもらってたんですよ。でも、1年で移動されてしまって…でも、巡り巡ってこういう風に共通の仕事ができていて。
K:そうした背景があった、Tくんだったから、こうやっていろいろとやりやすいのはあるかもね。職員同士でもうまく意思疎通ができる関係性が築けるかは大事ですよね。
大竹:そこら辺も全部今回重なってるんですねぇ。
K:そういった環境を、今後も整えていける様に…あとは、3年後、シゲちゃんに「下妻市を選んで間違いなかった!」と言ってもらえる様に…!
T:3年後に皆さん期待してますので…!
大竹:どうなるかな(笑)。
鵜飼:どうなりますかね(笑)、逆にKさん達の気持ちが冷めていかない様に、頑張らないと…!

(終)

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