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【観たらあなたも虜になる!】映画『赤い糸 輪廻のひみつ』感想

昨年の12月22日から公開されている『赤い糸 輪廻のひみつ』
現代の台湾を舞台に、死んでしまった主人公が再び人間に転生するために、縁結びの神様「月老(ユエラオ)」になって奮闘するファンタジーだ。

この作品、観た人の感想が熱い。
年末くらいからSNSで本作の感想が流れてきたのだが、「多くの人に観て欲しい」、「本当に面白い!」などみんなのハマり具合がとにかく熱い。

経験上こういう感想が熱い作品は面白いことが多い。そしてその予感は間違ってなかった。

ちなみに鑑賞したのは愛知のシネマスコーレだったのだが、自分が鑑賞した日は面白いことがあったのでそのことも感想の後に書いておきたい。

口コミで話題になった作品3選。左から『JUNK HEAD』、『KUBO クボ 二本の弦の秘密』、『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』。

物語は「赤い糸伝説」と「輪廻転生」を掛け合わせたファンタジー。

ストーリーを大まかに説明すると、映画開始直後に主人公の孝綸(シャオルン)は死んでしまう。人間に転生するには恋のキューピット(台湾に伝わる月老という神様)になり善行を積まなければならない…というようなあらすじ。

2021年製作/128分/G/台湾

そんな本作だが、雰囲気とキャラクターがとにかく良い!

全編、青春映画のようなキラキラとキュンキュンが混じり合った雰囲気にバトル描写もありと少女、少年漫画の良いとこどりをしたような内容。
漫画好きな人は特にお薦めしたい。

孝綸(シャオルン)だけじゃなく彼のパートナーとなるピンキー、そして月老(ユエラオ)の仲間たちと、全員がキャラが立っていて魅力的。

自分は登場人物たちがワチャワチャしてる映画が好きなんだけど、そういう点でこの作品はツボだった。

エレベーターでこの世に来る場面のダンスシーンもそうだし、シャオルンの幼馴染のシャオミーのことを噂したり訪れる場面もそう。全員制服着ていることもあってノリは完全に「学園青春モノ」。

色使いや演出もポップ!

これだけのキャラクターがいると自分の推しキャラクターも見つかるかもしれない。自分はピンキーを演じたワン・ジンが可愛くて好き。

鑑賞中は気付かなかったけど、ワン・ジンって『返校 言葉が消えた日』の主演の子だったんだね。『返校』も久し振りに見返したくなったな。

本作と『返校』、どちらも台湾で大ヒットしたこともあってワン・ジンはすっかり売れっ子のイメージ。

監督は『あの頃、君を追いかけた』、『怪怪怪怪物!』のギデンズ・コー。本作はクラウドファンディングで上映が決定したらしいけど、本国以外で公開されるとしたら一番は日本になるべき。

それくらい劇中には日本の漫画や映画ネタもちょくちょく登場する(監督は日本文化からの影響を公言してる)。

雰囲気やキャラクターも良いけど、この作品が面白いのは、物語がしっかり練られているから。
「赤い糸」、「輪廻転生」を組み合わせた物語は唯一無二だし、思わぬところに伏線が張られていることにも驚かされた。

後、これは観た人なら分かってもらえると思うけど、この映画を観ると虫や小さな生き物も大切にしようって気持ちになる。

ということで熱い口コミも納得の『赤い糸 輪廻のひみつ』。
配給会社によれば現時点でソフト化、配信の予定はないらしい(!)ので気になる方は是非ともチェックして欲しい。

本作の感想とはズレるが、上述した面白いことを。

自分が観に行った日は3月2日だったんだけど、俳優の東出昌大さんがシネマスコーレの1日支配人をしていたので驚いた。

入場前のシネマスコーレ、テレビ取材も来ていた。

何でも今度公開する『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』で東出さんからシネマスコーレの支配人役を演じてることからきているらしい。

東出さん、入場の呼び込みもしてたんだけど、何と上映前には前説もしてくれた。

日本とハリウッド映画の関係性から韓国映画、台湾映画との関係(ハリウッドのような映画を作れる土壌がないからアジア映画にも影響を受けてるとかそういった内容だったと記憶している)について語ってくれた。

東出さん、高身長で鍛えてるのかな?ガタイが凄く良かったし前説の時も自然体だったな。シネマスコーレにエドワード・ヤンのサインがあるの知らなかったから今度見てみようと思う。

前説前の東出さん(隣はシネマスコーレ支配人の木全さん)

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