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【舐めてた映画が実は傑作でした】映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』感想

GW(ゴールデンウィーク)が間近に迫っている。

今年は最大で9連休だそうだ。休みを心待ちにしている人もいればそんなの関係ねぇという人もいるだろう。自分は心待ちにしている派の1人だ。

特に5月3日(水)を心待ちにしている。

5月3日って何だっけ?何の日だったか?

憲法記念日?

いや、違う。そう

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3』の公開日なんです!!

2023年製作/149分/G/アメリカ

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(略称:GotG)は、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の人気シリーズ作品だ。

宇宙のはぐれ者たちが銀河を舞台に大冒険をする物語で、彼らを主人公にしたシリーズは今まで映画で2作品出ている(ディズニープラス限定で1作ドラマもある)。

自分はMCUの中でもGotGが別格で好きだ。
映画のジャンルに「舐めてた相手が実は殺人マシンでした映画」というフレーズがある。

これは元『映画秘宝』の編集でありライターのギンティ小林さんによって命名されたフレーズで、「大したことがないと見くびっていた相手が実はめちゃ強だったという映画」のことを指している。

自分にとってはこの映画がまさしくそんな感じ。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』は

舐めてた映画が実は傑作でしたという作品だ。

ある程度映画を観てる人ならこういう経験は少なからずあるんじゃないだろうか。

いや、映画だけじゃなく小説やゲームなどの創作物に触れた時に「全然期待してなかったら、とんでもなく面白かった」という体験は多くの人がしていると思う。

自分が初めてこの作品を観た時のことを話したい。

最初、予告編を見た時は「なんだこれ?」と思っていた。
今でこそ圧倒的なブランドとなったMCUだが、当時はブランドに対する信頼度は今ほどではなく、MCUという名前だけで多くの人の引き付けるだけの影響力はなかった。

正直、予告だけだど「つまんなそう」とすら思っていた。なので自分の鑑賞する予定にも入れてなかった。

※参考までに『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の当時の予告映像。
まだGotG自体が知られてないこともあって、能天気なノリは感じられない。「普通の感動的なヒーロー映画」として売り出そうとしていたのが読み取れる。

そんな状態から一転、観ることになったのは友人からの連絡だった。
彼は以前からアベンジャーズシリーズなどを一緒に観に行ってる映画友達だ。

友達:『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』面白いらしいけど、一緒に観に行かない?

自分:まじ?あれ面白いの?

友達:面白いらしいよ。宇多丸も絶賛してたらしい

そんな感じで、急遽109シネマズ名古屋のレイトショー(確か回数も既に減らされていたと思う)に観に行ったのだ。

衝撃だった。

鑑賞後は友達と「めちゃくちゃ面白かったね!」と興奮しながら帰ったことも覚えている。誘ってくれた友人には今も感謝してる。

そういう意味で『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』は自分にとって思い出の作品でもある。

最新作公開まで1週間を切ったということで、復習を兼ねて1作目を鑑賞したがやはり面白い。今回はその感想を挙げたい。

映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』感想

2014年製作/121分/G/アメリカ

あらすじ:ならず者たちが銀河の危機を救う。

まずオープニングの10㏄の『I'm not in Love』から最高。劇場で鑑賞した時はここで一気に心を掴まれた。

GotGシリーズは曲のチョイスが素晴らしい。
劇中の要所で懐かしのヒットソングが使われてるが、曲のチョイス自体がとても良く場面と合っている。

懐かしのヒットソングをプレイリストのように合わせる映画はこの後、多数登場する訳だけど、GotGがその流れを作った作品の1本であることは間違いないだろう。

序盤、敵に囲まれたピーター・クイルことスターロードが決め台詞を言うものの相手が知らなくてハズす場面。

この絶妙なイケてなさがスターロードという人物をよく表しているし、この場面でGotGがどんなノリの映画なのかが分かる。

ピータークイルを演じたクリス・プラットが本当ハマり役

盗まれたオーブを巡ってガモーラ、ロケット、グルートとお馴染みの面子が登場する。街中でメンバーが大騒ぎする場面が痛快だ。

GotGは脚本のテンポ、リズムが本当に良い。

せっかく計画を立ててたのになし崩しのまま始まる脱獄計画。
ここは劇中でも特に好きな場面。思い通りにいかないまま、何とかしていくのも彼らのいつものパターン。

そもそもこのチーム、個々の戦闘力がメチャクチャ高いんだよね。

成り行きで行動を共にしたクイルたち。最初こそ険悪だったが行動を共にしていく中で徐々に信頼を深めていく。

銀河の負け犬たちが徐々に仲間になっていく過程が面白く熱い。「負け犬たちの逆襲劇」というのはジェームズ・ガンの作品に共通する特徴の1だと思う。

ジェームズ・ガン監督の2作品。上『スーパー!』下『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』。どちらも負け犬たちの物語だと思う。

物語はオーブ(インフィニティストーン)を巡る争奪戦から銀河を巡る壮大な話へなっていく。

まさに、はみ出し者が銀河の救世主(ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー)になる物語だ。ここからは一気に話のスケールも広がってワクワクする。

ドラックスがネビュラにロケットランチャーをかます場面が最高。
シリアスな展開の中にもユーモアがあって笑わせてくれるのもGotGの好きなところ。

そしてグルートの決意。「アイアムグルート」しか言えないのがグルートの特徴だけど、だからこそここはいっそう感動する。

うん、再鑑賞して改めて好きなことを実感した。本当このシリーズはエンタメとして本当素晴らしい。

いま改めて公開日を観たら2014年に公開されていたのか。
今年で9年目。今回で名実ともに完結作と言われてる彼らの旅がどうなるのか、見届けたい(2作目も見返さないとな)

※2作目となる『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス』の感想はこちら。

※3作目であり完結作(いったんの)である『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3』の感想はこちら


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