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今日の始まりに絶対読んでおきたい!!【2022/03/03 金融ニュース】

自己紹介リンク (@Yshimogawara)

※「絶対読んでおきたい」と書いていますが、9割型発信が「これを書くことで毎日ニュースをチェックするようになる」ことを目的としているので、自己満足です。

本日のひとことコメント

昨日は、上場会社のCFOの皆様が集まられる勉強会にて、大変貴重な話をお聞かせいただきました。具体的なお話は出来ないのですが、未上場の会社に勤めている身としては、上場前も後も、本質的に頭を悩ませる部分は結構似ているのかなと、ディスカッションをお伺いしていて感じました。

今日の注目ニュース見出し

  • 日本ニュース

    • 金利動向

  • 米国ニュース

    • 米金利動向

  • その他

    • 欧州金利動向

    • ブラックストーン保有CMBS、デフォルト

ニュースとコメント

日本ニュース: 金利動向

  • 日銀は3/9 ~ 3/10 が現体制での最後の会合だが、予想は(当然)現状維持

  • 3/1に公表された債券市場サーベイでは、昨日度判断DIが▲64と過去最低

    • 2022年12月会合で、許容変動幅を50bpに拡大したにもかかわらず、市場機能の改善はみられていないという調査結果

  • 新総裁体制下では、2023年6月会合で緩和修正が入るのではないか?という予想が優勢に

    • 6月会合での引き締め実施を予想するのは、全体の4割程度

    • フォワードガイダンス修正、YCC撤廃、長期金利変動幅の再拡大あたりが主に予想されている対応

ニュースに対するコメント

  • 退任する直前にサプライズを起こすようなことは考えられていない一方で、植田新総裁が就任直後に政策を修正してタカ派認定されるよりは、黒田現総裁が最後に出口戦略に向けた施策を行って出ていく方がいいのでは?という指摘も

  • 自分は6月に修正が入ると思っている派です

米国ニュース: 米金利動向

  • 米国債利回りは、前年限で4%超え

    • 労働生産性指数が発表され、単位労働コストの伸びが上向きに改定されたため、米金利は上昇

    • 2年は4.91%、10年は4.08%、30年は4.03%と高金利水準+逆イールドの状況が継続

  • ボスティック・アトランタ連銀総裁

    • 3月利上げは0.25ptがふさわしい

    • インフレ鎮静化のために、従来以上の利上げ幅を適用することにもオープンマインド

    • 全てはデータ次第

ニュースに対するコメント

  • 今年の利上げは原則25bpずつだと思料しているものの、これだけ経済指標が強いと50bpの一括での利上げを支持するメンバーも、特にタカ派を中心に増えてきそうな印象

  • 先行指標となる経済指標は徐々に弱含みを見せてきてはいるので、利上げ自体は徐々に影響を及ぼしてくるのではないか、という期待値を個人的にはやや持っています

その他: 欧州金利動向

  • ユーロ圏2月インフレは、8.5%(予想8.3%)

    • コアは5.6%(予想5.3%)。5.6%は過去最高

ニュースに対するコメント

  • 各国のインフレ率が軒並み予想を超えていた中で、ユーロ圏インフレ率にも注目が一段と集まっていたものの、結果は大方の予想通り、インフレ率が収まっていないことが確認されています

  • ターミナルレートは4.0%を織り込み、各金融機関アナリストも徐々に予想金利のピークを上方修正

  • 中銀関係者からも「3月の利上げはマスト。その後も利上げを続けないといけないかもしれない」と市場に利上げを織り込みに行きたいコミュニケーションが出ています

その他: ブラックストーン発行CMBS、デフォルト

  • フィンランドの不動産投資会社である、スポンダの商業不動産を担保にしたCMBSの利払いを履行せず

    • ブラックストーンはスポンダを2018年に買収

  • 資産売却で債務返済を行うべく、期限交渉をしていたものの、戦争長期化などの影響もあり売却プロセスが中断され、CMBS保有者は更なる延長に対して投票で反対を決定した模様

  • ブラックストーン「この債務が関連しているのは、スポンダのポートフォリオのごく一部であり、サービサーが提案を前進させないことに失望している」

ニュースに対するコメント

  • コロナの影響もあり、商業不動産自体は厳しい環境が暫く続いていたので、CMBSはこの件に限らず特に苦しい状況になっているのではないかと思料しております

  • post コロナで、徐々に町中に人が戻ったり、中国のゼロコロナ政策が解除されるなど、グローバルな交流も加速してきております

  • 一方で、リモート環境下におけるDX化は加速度的に進歩したため、オフィスを構える必要のないビジネスにおいては、固定費の高いオフィスを恒久的に削る決断をする法人も引き続き多そうです

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