ワンオペ育児中に「話し相手がほしい」と思ったことが一度もない
出産する前「子どもが産まれた先には、一体どんな苦労が待ち受けているのか」ということが知りたくて、育児にまつわる情報を収集していたのだけれど、結構あるあるだったのが「ワンオペ育児の辛いところは、話し相手がいないこと」「まだ言葉の話せない赤ちゃんと日中ずっと2人きりで過ごしていると、虚しさを感じる」という感想だった。
赤ちゃんと2人きりで過ごしていると、会話のない時間が続く。そうすると思考がどんどん煮詰まっていき、窮屈な気持ちになったりするらしい。外で働いている時のように、自分がしたことを人から認めてもらえる瞬間がないのも辛いらしい。
私はそれらのエピソードを読みながら「たしかに、話し相手がいないのって辛いのかもな」と思い、何年か前に観たテレビ番組の健康特集を思い出したりしていた。
その番組ではお医者さんらしき人が「人間にとって、声を出すというのはすごく大切なことで、健康維持のためにも定期的に会話をすることは重要。作家さんなど、ほとんど人と接することがないお仕事をされている方の場合は、書きながら鼻歌を歌うだけでも効果的。とにかく定期的に声を出すことが脳にもいいし、ストレスの発散に繋がるんです」的なことを語っていて、私はその時「なるほど、これは一理あるかもな」と思い、それ以来、定期的に声を出すことを大切にして生きてきた。
だから「たしかに、赤ちゃんを育てる時期って、基本的にずっと家にこもりっきりになる上に、話し相手がいない状況が数カ月から数年単位で続くから、キツイのかもなぁ」と、その辛さは想像がつくような気がした。
それで「よし、そのつもりで覚悟をして産もう。鼻歌で乗り切ろう」と気合を入れたりしていた。
しかし、実際に赤ちゃんと暮らすようになってみたら拍子抜けした。息子を出産して以来、むしろ私は、1日の大半の時間を喋って過ごすようになった。産む前の生活と比べて、100倍くらい声を出している。
1日に11時間以上は声を出している
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