本が読めない時
読んだ本の感想を書いてみませんか?とnoteの下書きページに薄い字で書いてある。皆さんはそんなにしょっちゅう、本を読んでいるのだろうか、とふと疑問に思う。だとしたらすごいことだ。
僕はここ数年、まともに本を読んでいない。簡単な漫画とかなら読めるが、小説などのまとまった量の文章となると、かなりハードルが高い。読んでも読んでも終わりが見えないのだ。自分はこれをいつまで読み続けなくちゃいけないんだ、と途方もない作業に手を付けてしまったような感覚になる。そして途中で読むのを諦めた本が、一冊、また一冊と増えていく。
しかしながら、その昔、一日一冊以上の本を読み耽っていた学生時代には、そんなこと思わなかった。本を読む以外の娯楽に疎かった、というのも理由の一つかもしれない。休日ともなれば一日中、本やら辞典やら雑誌やらを読んでいた。晩御飯の時には、ふりかけのパッケージ裏の成分表示まで読んだ。
今はといえば、長い文章こそ読めなくなったが、こうして短い文章を書くことができるようになった。自分は不器用なので一度に複数のことをするのが苦手だ。だから今は、文章を書く方に集中している時期なのかもしれない。
本を読めなくなった僕が、noteの片隅で、こうして人知れず文章を書く練習をしていることを、誰かが少し覚えていてくれたら嬉しいなあ、と思う。
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