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【Super8】フィルムで動画を撮ってみた。

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8mmデビューしました。まずはジャンクのチノンで8mmについて軽く勉強。その後、本番用にブラウン製のNizoを購入。ライカのレンズが使えるライキナと悩みましたが、レンズ一体型で使いやすそうな方をとりました。使ったことのない形の機材だったのですべてが新鮮、楽しいです。キャメラは正直Super8でもSingle8でもどちらでも良かったのですが、海外製の機種になるとほぼSuper8なので消去法で。

まずはキャメラ自慢から。

BRAUN Nizo 801 macro

シュナイダー製、マクロバリオゴン 1:1.8/7~80mm搭載。

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1970~1974年に製造されたとあります。50年前!!凄い。いまでは電気シェーバー等で有名なブラウン社製のキャメラです。

当時のブラウンはディーター・ラムスによるデザインで大変有名。めちゃくちゃイカしたデザインの家電を作りまくってます。その時代の産物です。マジでイカすのでNizoもMoMAとかにも載ってる。

参考に。ブラウン公式サイト、Good Design の哲学
https://www.braun.jp/ja-jp/design-culture/timeline

煌々と輝くBRAUNロゴ。

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ファインダーはお世辞にも見やすいとは言えないですが、実用十分です。シネマキャメラですからみんなこんな感じでしょう。

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名前にマクロが冠されるだけあって、接写性能は結構良いです。まぁ、広角側でしか使えないですが。。CdSで自動測光。マニュアルでも撮れますが、基本はオートで大丈夫。

重さは結構ありますが、単体で持ち運ぶぶんには耐えられる程度。単三電池6本と、露出計用にMR-9タイプの電池を使用します。(ここが一番困るかも。)

結構凝った機能がいっぱいついてて、アニメーション制作などでも使えると思います。

なによりデザインがめちゃくちゃ良いので気になるポイントも全部忘れられます。

フィルムの装填はとってもかんたん、カートリッジを入れるだけ。

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家庭用フィルムムービーに関して。

僕の生まれた平成の世ではもう銀塩のムービー用フィルムはほとんど絶滅していたと思う。見たことさえ無かった物体でした。

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多摩美に捨ててあった16mmカラーネガフィルム。ひろっておけばよかった。

私の両親が1960年代生まれですが使っていた記憶は殆どなく、祖父母に聞いても、会社で使った記憶は有れど、ホームビデオは撮らなかったと。写真の家だったんですよね多分。写真はいっぱいあります。8mmも少しは有ったのかもしれませんが、とうの昔に紛失しているでしょうね。

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僕の知っているのはMiniDVの時代からでしょう。母が、旅行や運動会の前などにスーパーのレジ横でテープを買っていた記憶があります。今でも電気屋とかだとたまに見かけるかも。かなり安いですよね。数百円?

撮影。

まず撮影しないことには話が始まりません。どこでも良い、スナップ感覚でフィルムを回す。写真で気持ちが乗らない時はムービーキャメラに一旦乗り換えるのも心の安寧になります。

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パラパラパラと鳴る駆動音。キャメラごとに大分違う音がなるようで、駆動音を聞いただけで機種を特定できてしまう方も居るんだとか。Nizoは結構独特な音らしい。

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千曲川を望みながら撮影するオタクの図

いざ現像。

そんなオールドメディアの8mmフィルムですが、一応、フィルムの生産も続いていますし、現像もしてくださります。データ化もしてくれます。

私は初めてだったので現像所まで直接赴きました。一週間程度が納期になります。懇切丁寧に対応してくださいました。

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色々わからないことだらけなので最初はそっちのほうが安心かも。今後は郵送もつかってみます。もちろん返送は郵送も可です。丁寧な梱包で送ってくれました。

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スキャニング及び、編集等。

さて、現像が上がってまいりました。お待ちかねの鑑賞です。

こんな感じ、小さいリールにまかれて帰ってきます。カワイイ。

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撮影、スキャン、適当に編集したものがこちら。テストだったのでモノクロのTri-Xですが、ポジなので露出の問題は十分確認できました。

まず驚いたのが解像度の高さ。レンズ依存ではありますが、8mmという極小フォーマットを感じさせない視覚体験。

スキャナーの性能が悪いので正確では有りませんが、この引きの印象はよっぽど画質が良くないと有りえません。

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まとめ

8mmで撮るのはまぁ、お金はかかるわ、無駄感あるわ、いろいろあります。でも、結果をみるとなんか許せちゃう。独特なテンポ感のおかげかしら。16mmとか35mmとかスチールとかとは少し違った魅力さえあります。

これから色々勉強です。


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