管理職ってなんだ?(清水勝彦研究室ブログ)

先週は「教育」という言葉の素晴らしさを書いたが、その逆でmanagementを「管理」と訳したのは最悪と思う。middle management=中間管理職って、つまり何?

リモート環境下で「管理」をすることが仕事だという勘違いがさらに増殖しているという。それはアメリカでも同じらしく、管理のための色々なソフトが普及しているという記事も読んだ。

なぜそんなことをしなくてはならないのか?もし「仕事をしないで遊ぶ」とすれば、次の3つが考えられる。(1)仕事が嫌いだから(2)仕事をしても何も得られないから(3)暇だから。

突き詰めると「やる気がないから」ということになる。それを管理してどうするの?ネチネチ管理されてやる気が上がる人がいたら教えて欲しい。仕事をするふりをして上司も満足、本人も叱られないって、以前採用に関して触れた茶番劇に他ならない。そもそもどのようなアウトプットがいつまでに求められているかわかっていればどこかで取り返してくるはずである。

そうした会社に限って情報の共有化などのより重要な点については掛け声だけで「管理」しようという発想は薄い。それでもって「風通しが悪い」なんて何年も言っていたりする。

managementとは、方向を示し、何を任せ、何を管理するのかを決めることである。そして人が育つのは管理されるからでではなく、任された時である。課長の価値、部長の価値、あなたは言えますか?

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