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心を整える

4月7日から東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡に緊急事態宣言が出されますます外出できない日々が続いている。

ほとんどの人間は、実際に災害が起こるまで聞く耳を持たない。愚かさや弱さのせいではない。人間とは単にそういう生き物なのだ。                       「ワールド・ウォーZ」

今世界中で広がっている新型コロナウイルスは一種の「災害」だと思う。

歴史を振り返ったり、世界を少し見渡せば日本にもたらされている「災害」の深刻さは理解できると思うが、日本人はどこか他人事で自分は絶対に感染しないと思い込んでいるように感じる。

世界が、日本が、という視点で考えて現実味がないのなら、身近な人を思い浮かべればいい。その人たちがいつまでも笑って暮らせるように、過去の歴史を参考にし、現在の世界を見渡し、平和な未来を見据えて今できる最善の行動をとっていこう。

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座禅

今行っている研修では、一番最初のセッションとして社長とQ&Aができる。そのQ&Aを始める前に社長は必ず5分程度「座禅」をする時間をとる。

私は1週間座禅を続けてきて、座禅には「心を整える座禅」と「思考を整理する座禅」の2種類があると感じた。

心を整える座禅

心を整える、すなわち雑念を捨て意識的に無意識になること。自分だけに限らずみんな日常生活の中で、常になにかしら頭の中で思考してしまっていると思う。ビジネスのことや友人関係のこと、将来のこと、恋人のこと、無意識のうちに頭のなかでぐるぐる考えてしまっていて心が落ち着かない。このせいで夜眠れなくなることもある。

だからこそ、一日の中で心をメンテナンスをする時間が必要になってくる。

メンタルを「強くする」というよりも「調整する」「調律する」といった方が適している感覚です。ちょっとでも心が乱れたら自分で整えるようにしているのです。             「心を整える」長谷部誠

では、心を整える座禅とはどのようにして行うのか。私は中学生ぐらいの時に兄の影響で読んでいた「ベイビーステップ」というテニス漫画を思い出した。

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やり方は簡単で、足を組み肩の力を抜いて息を吸って吐くを繰り返しながた1から順番に呼吸を頭の中で数えていく。その際、他のことを考えてしまったら1に戻って数えなおすというもの。

実際にやってみるとわかると思うが、息を吸って数を数えるだけなのに気づいたら時計の音が耳に入ってきたり、足の痺れが気になってしまったり雑念に頭の中を支配されてしまう。

呼吸を数えるという目の前の動作だけに集中することは難しい。意識を目の前のことのみに連続させ、意識的に無意識になるのだ。

つまり、呼吸を数えるという意識の連続が「集中」であり「集中」の連続が俗にいう「ゾーン」であるということ。

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日常の中で意識的に無意識になる時間をつくることで心を整える。これが「心を整える座禅」なのではないかと思う。


思考を整理する座禅

研修中のワークにおいて私は8人チームのリーダーをしている。リーダーとして「何を」、「いつまでに」、やるのかという明確な目標設定や、仮説→検証→行動→仕組化、といったゴールから逆算して今何をすべきかを考えるようにしている。

しかし、ふとした時に思う。「ノルマや定めた目標の数字のためだけに行動してしまっているのではないか」と。

確かに、目標達成のために逆算して行動することは大切なことだが、そこに執着してタスクに追われていると「何のために成果を出すのか」ということを見失ってしまう。

社長もおっしゃっていたが、0から1は突発的に生み出されるのではなくて、頭の中にある情報がつなぎ合わさって新しいものが生まれる。

目の前のタスクに追われているとき、ピンチや危機の時ほど自分を客観視してみたり、そもそもの目的を見直すメンテナンスをしなければいけない。

つまり「心を整える座禅」とは違い、いろんなことに思考を巡らせ目的を再認識したりインプットした情報を頭の中で整理する時間をつくることが、「思考を整理するための座禅」であると思う。


「心を整える座禅」と「思考を整理する座禅」を使い分けながら心と頭の中をメンテナンスしていこうと思う。


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座禅の2つの種類は自分の感覚からくる解釈なので、これから文献を読んでより理解を深めていきたい。

そして来週も学びを深めるために何でも挑戦していきたいと思う。

Let's try anyway.(とにかくやってみよう)









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