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「生きる力」に込められた想い

明けましておめでとうございます。

年が明けて1週間が経ちますが、新年の新たな気持ちを忘れず、1日1日丁寧に生きていきたいと思います。

さて、2022年は高校の新学習指導要領が始まる年です。
2020年度の小学校の改訂、2021年度の中学校の改訂に次ぎ、いよいよ高校まで回ってきました。(厳密には、高校は学年による段階的な改訂になります)。

社会で生きる力を身に付けるべく行われる教育は、その指導方針も社会の変化に応じて変えていかなければなりません。そのため、学習指導要領はおよそ10年ごとに改定されていますが、今回の改訂は、小中高において、質、量ともに大々的な改革でした。
つまり、教育は社会に合わせてアップデートしていかなければならないのですが、その社会がとても悠長にしていては生き抜いていけない社会であると、国が認め始めたと言えます。

では、現代とはどのような時代なのでしょう。

IT革命によるライフスタイルの急激な変化、長寿化による超高齢社会、国境を瞬時に超えるグローバル化、未来の地球を考えたSDGs、コロナウイルスによるパンデミック……など、これらはすべてここ10年の動きです。

10年前には名前すらなかったものも、ものすごいスピードで、今では当たり前のごとく定着しています。
さらにもう10年経てば、これらを凌駕する新しい事象がどんどん起きていきます。
要するは、個人の予測できない変化や現象がどんどん起きるだろう、これが現代に生きる我々の通説であり、常識であるわけです。

そこで掲げられたのが厚生労働省による教育改革のスローガン

「生きる力、学びの、その先へ」

です。

文部科学省のHPには、新学習指導要領に込められた想いが掲載されています。

学校で学んだことが、子供たちの「生きる力」となって、明日に、そしてその先の人生につながってほしい。

これからの社会が、どんなに変化して予測困難になっても、自ら課題を見付け、自ら学び、自ら考え、判断して行動し、それぞれに思い描く幸せを実現してほしい。

そして、明るい未来を、共に創っていきたい。

2020年度から始まる新しい「学習指導要領」には、そうした願いが込められています。

引用:文部科学省HP――学習指導要領「生きる力」

予測困難な時代だからこそ、自ら課題を発見し、考え、行動すること。幸せな未来はだれかがつくってくれるのではなく、自分たちで築き上げていく。それが生きる力であり、そのために君たちは学びを深めていくんだ。
と、こういうことを言っているんです。

コロナによって情報としては陰に追いやられてしまった教育改革ですが、実は時代に合わせようとする大きな教育改革が現在進行中で行われています。

「しっかりと自分の足場を固め、目標達成へ向けて、1つの軸を持って生きる人」そんな人を育てられるように、2022年もがんばっていきたいと思います。

2022年も皆さまにとって、良い年となりますように。

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