柏レイソルvsFC東京~右サイドの攻防~
右SBの裏を戦略的に攻略してゴール前に迫るシーンが両チームとも多く見られた一戦。
本日はJリーグYBCルヴァンカップ決勝柏レイソルvsFC東京の試合をリアルタイム分析していきたいと思います。
1.スタメン
注目ポイント
・ファウル数が多いチームの球際の攻防、それに対する主審のジャッジ
・得点王オルンガをFC東京DF陣がどう抑え込むか
・ロングカウンター数J1トップ2の両チームが持ち味を生かせるか
2.試合情報
得点
0-1(前半16分・20レアンドロ)
1-1(前半45分・18瀬川)
1-2(後半29分・15アダイウトン)
交代
後半22分(FC東京):IN15アダイウトン↔OUT10東
IN7三田↔OUT24原
後半33分(柏):IN27三原↔OUT7大谷
IN39神谷↔OUT18瀬川
IN19呉屋↔OUT10江坂
後半41分(柏):IN33仲間↔OUT8ヒシャルジソン
後半45分(FC東京):IN28内田↔OUT11永井
3.生き生きとするレアンドロ
試合開始早々からFC東京は積極的にLWGのレアンドロを中心に攻め込んでいく。
柏RSBの川口が積極的に高い位置を取るのに対し、カウンターでその裏をレアンドロが勇猛果敢に狙っていった。
先制点のシーンもカウンターで川口の裏を突いたことによって攻撃が始まる。
自陣で小川が相手に競り勝ち、ここから速攻を仕掛ける。左サイドでボールを持ったレアンドロがドリブルでヒシャルジソンをかわし、ペナルティエリア内にカットイン。さらにドリブルで大南を抜き去ると、複数の相手を翻弄して中央から右足を一せん。シュートはGKの手をかすめてゴール右に突き刺さる(スポナビテキスト速報から引用)
ヒシャルジソンがカバーに入るも交わされた結果、今度はヒシャルジソンがいるはずのバイタルエリアが空いてDMFがシュートブロックに入れず失点を喫してしまった。
さらに川口が今度レアンドロを意識するようになると、レアンドロが恣意的にサイドに張ったポジションをとることでCBとのギャップを広げる。
そこに俊足の永井が走り込んで左サイドに起点を作ることによって攻撃が活性化されていた。
4.FC東京のブロック
FC東京は先制点を上げてから4-5のブロックを形成して守るようになる
相手の中盤に対して一対一対応で守れるようになり、柏のビルドアップが停滞し始める。
また江坂がビルドアップの時に顔を余り出さないため、森重が江坂のパスコースをケアしつつ相手のキーマンであるオルンガに対してもCB2枚と合わせて3人でケア出来る状況を作り出していた。
さらに永井がCBへプレスを掛けるのを合図にハイプレスへとスムーズに移行する。
もう一枚のCBに対してIHが飛び出してきて、マークが空いたDMFに対しても森重1枚上がって対応するという非常に組織化されていたハイプレスであった。
5.柏の左サイド攻略
後半に入ると徐々に柏もペースを掴み始める。
前半終了間際に同点に追いついたことでFC東京のブロックが低くなったのである。
その結果、DMFが比較的プレスにさらされないでボールを保持できるようになる。
さらにLMF瀬川がビルドアップの際に中央へ寄ってくることでマークしてたRSB中村が引っ張り出され、そのスペースをLSBの古賀が狙う攻撃パターンが徐々に確立されて主導権を握っていく。
しかし、一瞬の隙を途中交代のアダイウトンに突かれて万事休すとなってしまった。
6.終わりに
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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11月に開催予定だったルヴァンカップ決勝が1月に延期されたことで、高校サッカー選手権・天皇杯・ルヴァンカップ決勝が固まっているというサッカー漬けの年末年始にはなりましたが、今年こそは今まで通りサッカーを楽しめる一年となりますように。
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