理想の田舎暮らし実践考察 その1

 

築100年以上の母屋古民家

7年間の東京暮らしを経て、25歳から生まれ故郷に戻り、そこから長らく地元のまちづくりに取り組んできた。
 
 正直、うまくいかなかったことがほとんどで、帰郷当初から続いている活動と言えば、生業である農業と地域の子どもたち向けのボランティア活動くらいだ。
 
 まちづくりに強い情熱を持って一緒に活動をしてくれる仲間はなく、優秀な子はみな都会に出てしまうので育たず、結果、ほとんどのことは自分一人でやっている。
 
 好条件と言えば、家が地主家系で、築100年以上の古民家に加え、田畑、山を相当数所有しているということと、最古の土着民ゆえに地元住民との軋轢がほぼ皆無ということだ。
 
 東京暮らしが長かったため、心情的には「移住者」なのだけど、立場は「土着人」という不思議な立ち位置に私はいる。
 
 昨年の地元小学校入学者数がたったの2名であり、昨今の地方の例に漏れず、わが地域も少子高齢化が深刻化している。
 
 が、即効性のある対策はない。
 
 いまだに「若者の移住促進」「企業誘致」を語る人は多いけれど、現実を何も知らないと一蹴する他ない。
 
 わざわざ条件の悪い土地に好んで移り住む合理的理由などないのだ。
 
 強いていうなれば、「合理的ではない理由」でやってくるのが「移住者」というわけだ。
 
 無論、私もそのカテゴリーに入る。その最右翼(=変わり者)として、だ。
 
 以上のように、私は地方の抱えている問題に関して、「自分自身の目の前にある絶望」として対面している。
 
 が、それでも諦めてしまうわけにはいかないので、ここから実践的に「今、田舎で何ができるのか?」を追究していこうと思う。
 
 目下、ツイッターやツイキャス、そしてこのノートを通して、まちづくりについて一緒に考え、意見を交わせる人、ともに活動してくれる人を集めている。
 
 こういったオンラインでの活動がいつかリアルな活動として実を結ぶことを祈りつつ…
 

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