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ひび

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日々のことについて文章を書きます。
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2020年12月の記事一覧

メリークリスマス!

寒い冬が来て、鼻水と首痛がひどくなった。足先が冷たくて眠れないので、眠らない。今年も、クリスマス・イブ、クリスマスともに特別何かしたわけではなく、普段通りに我が店で喫茶営業をした。蓋を開けると沢山の人が来てくれて、嬉しかった。どことなく、皆、楽しそうな顔をしていたし、決してチャラつかぬ、穏やかな空間に、ほんのりとささやかな幸せが灯っていた。けれども、だからと言って、皆が皆いつも幸せなわけでは無い。

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笑えないライヴ

今年最後の舞台は、「笑えないライヴ」だった。お客さんの誰かが笑うとその時点で終演する、という趣旨の実験的ライヴである。ルールとしては、イエローカードとオレンジカードとレッドカードがあり、お客さんが実質3回笑ってしまうと終了、舞台上の演者は笑って良い、というもの。ずっとやりたかった企画を実現出来て良かった。今の時期は観客がマスク着用のため、本当は素顔の状態でやりたかったのだが、仕方あるまい。

もし

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きみの湖

きみは、他人の目など気にせずに、目の前にある湖に思い切り飛び込めば良いと思う。たとえずぶ濡れになろうと、構わないではないか。時間が経てば勝手に乾く。それに、案外気持ちが良いものかもしれない。

何も、別に、泳ぐ必要など無い。流れに身を任せるだけで良いのだ。飛び込むかどうか、が大切なのである。湖のほとりで、ひたすら三角座り、じいっと待っているのも楽ではない。あぁ、けれども飛び込んだところで、何も変わ

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忘れられない

布団の中ですけべなエロスな動画を漁って自慰していたら、可愛い女優を見つけてときめいたので、一旦自慰を中断して、名前を調べて、他の作品も見れないかと、何だかんだと調べているうちに、完全に惚れてしまって、そうなると、彼女が普通に喋っている姿が見たいと思って、本番の前段階である他愛も無いインタビューやイメージシーンばかり見てしまい、やっぱり思った通りの素敵な人だ、と感激して、後はTwitterで自撮りし

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最後の言葉

「子供」という言葉は、こ、ど、も、とoの母音が3つ続いている。「大人」はそうはいかない。o、o、と来ているのに、最後だけはaの母音となる。子供は真っ直ぐ無邪気に駆け抜けていくのに比べて、大人は少し立ち止まり、考えたり、待つことが出来る。ええっと、これがこうやから…。その思考や、また不安や葛藤が、言葉にも現れている。お、と、な。途中までは良かったのに。これこそが大人の弱さだ。子供は違う。oと決めたら

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祝福の心

年明けの1月7日が誕生日なのだが、相方のおふざけにより、勝手にライヴを企画された。ヤング嶋仲バースデイライヴらしい。20歳とか、それこそ60歳ならば、祝!という感じで理解出来るが、33歳である。中年の域へ踏み込みつつ、けれども未だに若輩者、33歳の男とは最も祝う必要の無い存在ではないか。現に自分は33歳になることに対して何の感慨も無ければ、寂しさも無く、勿論、嬉しさも夢も希望も無い。肝心のライヴ内

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彼女たちの笑い

もうすぐ、女芸人ナンバーワン決定戦The Wという大会の決勝戦に、知り合いの芸人が2組出る。これは、とてつもなく凄いことであり、また、嬉しいことである。こうした賞レース関係では負けまくりの我々からすれば、何というか、感服の一言に尽きる。世間の人は知らぬかもしれないが、M-1にしろR-1にしろ、賞レースの決勝に出場するというのは、並大抵のことで無い。地獄のような予選を勝ち抜いてきた、とんでもない猛者

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ひとりぼっちのアイツ

繁華街へ出るとクリスマスソングが流れていた。今年ももうすぐ終わるね。流行り病のせいで、仕事で大変な目に合ったり、学校へ行けなかったり、遊べなかったり、世界中が薄暗い中で、鬱屈と過ごした人も多いと思う。自分は、元から社会的に底辺暮らしだったこともあり、それほど鬱屈とはしなかった。ぶぅぶぅ文句を垂れるのを辞めて、つまらないものともオサラバしたら、身軽になって、今を楽しもうと思えた。面白いアイデアや愉快

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覗く

自分はnoteでは誰一人フォローはしていないが、実はこっそり他人のnoteも覗いている。ほら、そこの、あなたのやつです。

いくつか気に入っている文章があり(スキやサポートはしないけれど)、ふとしたときに読み返すこともあるし、チェックしているのにあまり更新されていなかったら、ちぇ、と思う。自らも読者のために書くわけだから、時にはこうして読者の気分を味わうことも大切なのである。舞台などもそうで、何か

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お花だらけ

きっとお花は咲く。そりゃ、冬は寒いし、うだつも上がらん、時には悪夢にうなされて、呆然とするだけの一日もあるだろう。けれども、別に誰に迷惑を掛けているわけでも無い。犯罪を犯しているわけでも無い。もう、何もかも自由に、思ったことを口に出したり、こうして文字に書いたりして、気の合う人と楽しみを分かち合ったり、互いを慰め合ったりして、何とかやれば良い。

もう少し歳を取れば、分かることがあるのかもしれない

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朗読喫茶

我が店、ライヴ喫茶 亀では月に一度、朗読喫茶というものをしている。その日は喫茶営業の傍らに詩の朗読が20分ほどあり、しまのり子さんという女性がその都度選んだ誰かの作品や自作の詩を、読まれる。こちらとしては当たり前のように朗読喫茶をやっているのだが、考えてみたらなかなか面白い気がした。よくレストランなどでピアノ演奏があったり、ジャズ・セッションや弾き語りがある、というのは聞くが、喫茶店で珈琲を飲みな

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