朗読喫茶

我が店、ライヴ喫茶 亀では月に一度、朗読喫茶というものをしている。その日は喫茶営業の傍らに詩の朗読が20分ほどあり、しまのり子さんという女性がその都度選んだ誰かの作品や自作の詩を、読まれる。こちらとしては当たり前のように朗読喫茶をやっているのだが、考えてみたらなかなか面白い気がした。よくレストランなどでピアノ演奏があったり、ジャズ・セッションや弾き語りがある、というのは聞くが、喫茶店で珈琲を飲みながら朗読が聞ける、というのはあまり無いだろう。

12月の朗読喫茶は、何と!私が昔に書いた詩や文章を読んでもらえることになった。実は一昨年あたりに、詩集でも作ろうかと思っていくつか書き留めていた詩があった。今回改めて見返すと、ああ、確かにこんなことを考えていたな、と思った。彼女の朗読で聞くと、また違った面白さが滲み出るかもしれぬ。

だが、非常に楽しみな反面、自身で聞く怖さもある。自分は、自分が作ったものを人に聞かれたり見られたりするのは嫌では無いし、むしろ幾らでも受け取って欲しい、なんぼでもどうぞ、のスタンスなのだが、それを傍から自分で見ることはどうも苦手なのだ。たとえばライヴを撮影した映像などでも、後日自分で見返すと何だか悲しくなることが多く、内容は反省だらけだし、それに声とか立ち姿、首ほそ、腕なが、何コイツ、キモ、と思ってしまうし、言っていること、やっていること、全てが恥ずかしく陳腐に見えてくる。冷静になると、いけない。

というわけで、自分で書いた詩を自分で聞くとなると、これはもう赤面必至なのだが、このような機会も滅多に無いので、楽しみです。誰かに聞かれるのは大歓迎なので、皆様も是非お気軽にどうぞ。

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【朗読喫茶】
「天使のことが心配です」

12月4日(金)
20:30~20:50

ライヴ喫茶 亀にて

喫茶営業の最中に20:30から20分程度、しまの り子が朗読いたします(観覧自体は無料)
お茶やお食事しながら聴いてください

12月は亀店主の文章を読みます
彼の文章は声に出して音にするとまたとても良いのです

何もいりません。舞台に来てください。