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ひび

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日々のことについて文章を書きます。
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2020年3月の記事一覧

元気です。

何とも暗い世の中だ。思うことはあっても書こうという気にならぬ。

素敵は沢山ある。それは、これからも続く。

今は、じっと、我が家の沢蟹、かにくんを見習おうと思う。そんで、また、ぼくら可愛いお花を見られるだろう。

春の夜

コートを羽織り、ニット帽を被りマフラーをしてマスクをつけていたら、笑われた。でも、おれは知っている。春の夜は寒いのだ。暖かな午後が過ぎれば、アスファルトも冷んやりとして、時にはびゅうと風が吹き、凍えるほどになる。それを、おれは知っている。ちゃんと知っているんだぜ。

自分は真冬に生まれたので、やはり死ぬときも冬が良い。完全なる偏見ではあるが、真夏生まれの人とは気が合わないような気がする。その証拠に

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女性をオトす攻略法

もう長らく会っていないが、女癖の悪い友人がいた。背は高かったが顔はそこまで男前でも無く、運動神経の良い奴で、中小企業の会社員をしていた。彼は、何故か女性にモテるらしく、恋人を次から次へと変えた。それに加えて、ワンナイト・ラヴの経験も豊富なようであった。自分は別段羨ましくも無かったのだが、興味本位で一度、女性をオトす攻略法を聞いたことがある。すると驚くべき答えが返ってきた。

「そんなん簡単やで。と

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開店

5年前、最初に自分で店を始めたとき、開店初日は朝から気合いを入れてカレーを10人前ほど作った。が、結局その日来たお客さんは、3人だけであった。昼間に火災保険のおばはんが来てぺちゃくちゃと喋り倒し、夕方には近所の爺が杖をついてやって来た。夜、もう閉めようかという頃に、昔から馴染みの、ライヴのお客さんが自転車で来てくれた。未だに鮮明に覚えている。お客さんはたったの3人だったが、一日を終えると猛烈に疲れ

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ぼくはへいき(哀願乞食)

とほほ。ここに来て、完全無欠の金欠になってしまった。笑っちゃう程に金が無い。収入がほとんど無いのだから、当たり前である。わずかな生活貯金も、もはや底をつきかけている。自分がJKならば使用済みパンツなどを売って生き延びるのだが、残念ながら自分はオッサンである。誰もしなびたパンツなど買ってはくれまい。

小銭を拾い集めて、煙草を買い、腹を空かして、徘徊している。耳鼻科にも行けない。寿司屋にも行けない。

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さあ!

もうすぐ始まるよ。新しいライヴ喫茶 亀が、オープンするんだ。

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近頃はずっと、開店の準備をしている。問題は山積みだ。まだやらなければならないことが、項目にして15個くらいある。後3日しか無い。頭も身体も使い過ぎて、自分は、へとへとに疲れてしまった。けれども、もうひと踏ん張り。お楽しみはこれから。

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「亀移転ポストカード」というものを作った。全然大したもの

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無言の丘

「言葉はいつも空回りして、道の上をすべっていく。」という歌があったが、超分かるぅ!ほんとそうじゃんね、と自分の中の褐色ギャルも言っている。声が高くてキンキンするから、少し静かにして欲しい。

大切なことを言葉で誰かに伝えるのは本当に難しい。現に、ほら、自分のnoteなんぞ上っ面の出鱈目ばかり。こんなものは、鉄板にへばりついたもんじゃ焼きを剥がすようなものです。言葉に出来ず、いつも苦労する。ならば舞

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春の夜は寒い。自分はその辺りのことをちゃんと知っている。まだ毛布は必要だ。それに、自分は未だに外出の際にはコートを着てマフラーを巻いている。祖母がくれた青いマフラーはどこかに失くしてしまった。このベージュ色のマフラーは、確か高校生のときに叔母さんが買ってくれたものだ。よく考えたら自分はこの歳になっても、自費でマフラーを買ったことが一度も無い。実は、鞄も自費で買ったことが無い。全てを貰い物で済ませて

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我が家の沢蟹、かにくんは相変わらずのヒッキーで、流木の下に潜みながら、特に変わった様子も無く穏やかに暮らしている。時折水を換えてやると、サササと出て来て、こちらを見る。つぶらな瞳でじっと春を待っているようだ。そろそろ動き出すのかい。おれも動くよ。やりたいことが沢山あるのでね。ノートには山のようなアイデアがぎっしりと書かれている。どれも金の掛からぬ、それでいて、愉快なことばかり。密かに企んでいるのさ

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まったく、このまま日本はどうなってしまうのか。底知れぬ不安の日々を過ごしながら、自分はこの国の未来を憂いている。

その一端は、須磨海浜水族園(通称スマスイ)である。神戸の方にある水族館で、大阪の人間ならば学校の遠足で一度は行ったことがあるはずだ。
「スマスイが3月いっぱいで一旦終了。民間事業へと変更し、5年後に大幅なリニューアルオープン。周辺の浜辺とともに豪勢なリゾート計画。入園料は1200円→

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2月はあっという間に過ぎ去って、まるで幻だった。思い出そうとしても何も思い出せない。多分、適当な暮らしを送っていたのだと思う。何か良いことは無かったか、と記憶を辿るが、大して無かったような気がする。しかし、そういえば、自分はバレンタイン・チョコレートを貰ったのだった。もう全部食べ尽くして、更にコンビニでチョコレートを買っているのだから、どうしようもない。昔はそれほどチョコレートが好きでは無かった、

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