我が家の沢蟹、かにくんは相変わらずのヒッキーで、流木の下に潜みながら、特に変わった様子も無く穏やかに暮らしている。時折水を換えてやると、サササと出て来て、こちらを見る。つぶらな瞳でじっと春を待っているようだ。そろそろ動き出すのかい。おれも動くよ。やりたいことが沢山あるのでね。ノートには山のようなアイデアがぎっしりと書かれている。どれも金の掛からぬ、それでいて、愉快なことばかり。密かに企んでいるのさ。真夜中のベランダ。遠くに浮かぶ天使はきっと夢の中。一体どんな寝顔をしてるんだい。風邪ひくなよ。

何もいりません。舞台に来てください。