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【MeStory】先生辞めたいけど、辞められない…という葛藤からの脱却


「先生辞めたいな」と思い始めてからすぐに辞めたわけではありません。
そこには多くの葛藤が存在しました。
今日はそのあたりを整理していこうと思います。
大きくわけて二つの葛藤が私にはありました。

葛藤1 お金の心配
葛藤2 周りの人にどう思われるか


葛藤1 お金の心配


私は公立小学校の教員でした。公務員です。
安定の代名詞でもあります。
賃貸マンション、ローンなど、信用に関してはまったく問題のない肩書で、
その辺の苦労をしたことがありません。
コロナウイルスの大流行で企業の業績が乱降下しても、公務員の給料には影響がありませんでした。
このまま教員を続けていけば、二人の子どもの教育費についてそこまで悩む必要もない。
定年退職まで働けば退職金はかなりもらえるだろう。

そのような心持ちだったので、公務員を辞めるうえで今までのようにお金を自由に使うことができなくなるという心配がありました。
ペアローンでマンションを購入しているので、私もローンを払い続けなくてはいけません。
仕事を辞めるということは給料がもらえなくなるということ。
夫と結婚する前にも「結婚しても家庭に入るのではなく、働き続けるスタンスで」と確認したし、「今の生活水準を落としたくない」という気持ちもあります。

退職に踏ん切りがつかない一番の要因でした。

葛藤2 周りの人にどう思われるか


私の周りにいる先生方はよくも悪くも「一生先生として働くことに疑問を持っていない人」が多かったです。
「辞めたい~」と雑談の中に出てきても、それは冗談の一環。「お医者さんと結婚したい~」「宝くじあてたい~」くらい現実味のない言葉でした。
だからこそ、実際に私が「辞めます」と言ったらどう反応されるのか、がとても恐かったのです。
「とはいえ、安定してるし」
「もったいない」
「なんだかんだ楽しい仕事じゃん」
「子どものこと嫌いになったの?」
そんな反応が返ってくるのではないか。

退職まで周りからどんな目で見られるのだろう
そんな思いが私の頭をめぐっていました。

辞めたいことを家族に相談したとき、夫の反応は

職場の人に相談しても「もったいないよ」と言われて退職への意志がゆらぐと考え、管理職に届を出すまで誰にも相談しませんでした。
同様に親兄弟にも相談はしていません。
唯一相談したのは夫です。
今の生活が苦しいこと
ストレスで体調不良が続いていること
これからやってみたいことがあること

を、1年ほどちょくちょく伝えていました。

夫は結婚当初こそ「仕事は続けるもの」と考えていましたが、
決して今の仕事を続けることに重きはおいていませんでした。
夫の業界的にも転職が当たり前の市場で、教員もまたしかりと考えていたのでしょう。

辞める=転職する
という思考だったようで、私の「辞めたい」にも割とすんなり賛成してくれました。
働く内容までは家族だろうと文句は言わない。
ただ、ある程度の収入については確保できるように努力してほしい
ということでした。

自分一人で「辞めたい、でも・・・」と悩む期間が長く、夫にいざ相談してみると想像以上にあっさり了解を得られ、拍子抜け。

結局自分の人生を決められるのは自分だけなんだな、と妙に実感してしまいました。

まとめ

葛藤からの脱却にかなりの時間と労力がかかりましたが、自分を納得させ、家族に納得してもらい、実際に退職することになりました。

「辞めたいな」が「辞めました」になる日がくるなんて、数年前の私には想像も付かなかったことです。
今、その覚悟をかみしめて生活しています。

自分が決断したことをほめてあげたいくらいです。

人生は短い。やれることをどんどんやろう。
なんか違うと感じたら、もう一回やり直そう。

案外 大丈夫。


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