セカンドオピニオン・・・私はサードオピニオンだ!(巨大子宮筋腫 体験談④)
【前回までの体験談】
痩せて初めて気づいた手のひらサイズの右下腹部の腫瘍。婦人科に通い始めたが先生と上手くいかず・・・
セカンドオピニオンを要望
セカンドオピニオンをお願いすると、先生は淡々と「じゃあT病院を紹介しますね」と言った。
今まで言いにくくて言えなかったセカンドオピニオン。
もっと早く言えばよかった。
T病院は市内でも大きな総合病院の1つだ。
でも、T病院・・・。
私には良い思い出が無い。
提案されたセカンドオピニオン先には嫌な思い出が
20歳の時、カンジダで初めて婦人科へ行ったのがT病院だ。
先生は薬を出しますねと言った後、私にとって衝撃の言葉を告げる。
「子供が出来にくいね」
頭が真っ白になった。
子供への憧れは強く、20歳くらいには子供を産んで…って昔からよく思っていた。若いお母さんになるのが夢だったのだ。
しかも当時は結婚したいなって思ってた彼氏もいた。
彼氏のお母さんからも「早く子供を作ってデキ婚したら?」って言われていた。
私は食い下がった。
「・・・それってどういう意味ですか?」
その頃のヤンキーメイクが怖かったのか、私が怒ったように聞いたからなのか先生はハッキリと理由を告げてくれなかった。
そのあと、私は市内の個人病院の婦人科3件を回って子供が出来にくいのか聞いた。
でも、別に他の先生たちは子供が出来にくいなんて言わなかった。
T病院のあの先生、何だったんだ!?
どうでもよくなって嫌な思い出だけが残っていた。
提案された病院以外をセカンドオピニオン先へ
「あの・・・他の病院への紹介は可能ですか?」
この際だから言ってみた。
先生は「では、S病院にしますか?」と言ってくれた。
S病院も市内で大きな総合病院の1つだ。
しかも不妊治療の施設もあるらしい。先生が教えてくれた。
私はS病院をセカンドオピニオン先に決めた。
立ちはだかる内縁ということ
後日、レントゲンだったかCTだったか、大きい封筒と紹介状を持って、S病院へ行った。
初診時に記入するカウンセリングシートに「既婚」「未婚」「パートナー」と選択する箇所があった。
私は内縁だ。事実婚。
でも、別に扶養されているわけでもない。
結婚式を挙げているわけでもない。
よく考えると他人だ。彼氏とも言われてもしかたないのかもしれない。
未婚とパートナーで迷いながら、結局パートナーに丸をした。
私には結婚はしてないけど旦那さんがいるんだ!と主張したかっただけだった。
診察室に入ると「トイレは済ませましたか?」と聞かれた。
婦人科で診察前にオシッコを済ませたかどうかなんて初めて聞かれた。
驚いて慌ててトイレを済ませ、先生の前に座った。
今まで経験した先生とは違い、若い男性の先生で口調がキツイ。
ちょっと萎縮しながら診察を終えた。
この先生も「様子見ですね」と言った。
数回目の診察の時、「子供が出来ないと言われたことがあるんですが不妊治療とかできるんですか?」と聞いてみた。
ちょっと気になっていたから聞いただけだった。
この頃は30代になっていたし、子供が欲しいという気持ちは薄れていた。
ただ、いつかは欲しい・・・その程度での気持ちで聞いただけだ。
先生はいつもながらキツイ口調でこう言った。
「不妊治療はね、結婚してる人がするものだ。あなたは結婚していないでしょう?」
不妊治療はそもそも結婚してないとできないらしい。
ショックだった。結婚って紙切れを出しているだけで、こうも扱いが変わるのか。
ショックを受けた後、猛烈に怒りがこみ上げた。
言い方だってあるだろう!
こうなったら、クソヤケでサードオピニオンだ!
もう、メンドクサイ患者だとか、どう思われてもいい!と思いながら紹介状を書いてくれた女医さんのところへ行った。
不妊治療を断られたことを伝え、やっぱりT病院への紹介状をくださいとお願いした。
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