D43 |05 体験をデザインする
以前のDシリーズでも似たようなことを書いたけれど、ポスターを作るときにポスターを作ってはいけないと考えている。大切なのは、そのポスターがあることでどんな空間になるのか?だったり、見た人がどんな思いになるのか、どんな行動がしたくなるのか?というポスターがあることで起きる「体験」を作っているのだと思う。そこをポスターを作っていると勘違いしてしまうのが、とてもこわい。
カフェはコーヒーを提供するけれど、サービスの本質はコーヒーそのものではなくて、飲むことで感じる気持ちや、安らぐ時間という体験の方だと思う。もちろん、そのためにコーヒーの品質はとても大切だから、結果的にコーヒーは丁寧に愛を注ぐべきだと思う。ここを勘違いしてコーヒーを作ってしまうと、コーヒーはうまいけれど、全く落ち着かないお店ができてしまう。それはコーヒーにとってもとても失礼だと思う。
ポスターを見た人に感じてもらいたいことを、その体験をデザインする。ポスターを作るんじゃなくて、それによってい生まれる体験を作る。そのためにポスターを丁寧に作る。これが僕が大切にしている体験のデザイン。僕が考えるUXデザインなんです。
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