私は感染したかもしれない
新型コロナウイルスに感染したかもしれません。
ひどい咳や息苦しさはないけど微熱が続く程度(普段から37.0度くらいあるからなんとも判断が難しい)。でもちょっとした咳払いや話したときに飛んだツバとかで周りの人に感染させるのはとてもまずいので、スーパーで食料品を買う以外は外に出ないようにしています。
東京にいてもやることないし取材や打ち合わせもビデオ通話なので、実家に帰ったほうが楽、とも考えたんだけど、親に感染させるリスクを負いたくないので、東京で大人しくしています。分身を作ってバーチャルな無人島生活を堪能しています。
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……という設定で暮らしています。実際、感染しても8割が軽症(もしくは無症状)なので、「感染したかも」という感覚を掴みにくいのですが。
ニュースでは「本日感染が確認されたのは〇〇人」「スポーツ選手の〇〇さんが検査で陽性であることがわかりました」とよく流れるけど、明日は〇〇人の中に自分が含まれるかもしれないし、もしかしたら数字に入っていないだけですでに感染している可能性が十分にあります。正直わかりません。
自分が感染していて、周囲にウイルスを撒き散らす可能性があるということです。「8割が軽症」ということは、残り2割、特に高齢者や基礎疾患のある人は重症化しやすいということ。自分が無意識な加害者になり得るところが、今回のウイルスの怖い特徴です。
よくフィクションで、「主人公が正しいを思ってやっていた行動が結果として世界を滅ぼすことにつながる」ってありますよね。Wikipedia情報だけど、『FINAL FANTASY X』は、「17歳の少年少女2人が世界に蔓延する病を救うために旅しているけど、実は2人の旅そのものが病を蔓延させることを手助けしている」というプロトタイプを発展させたものらしいです。今の状況とよく似ていますね。
「じゃあ全員検査で感染者をあぶりだせ!」という声が聞こえてきそうですが、現在の日本は「感染者数」の把握が目的ではなく「感染場所」の特定のために検査をしています。どんな検査も、必ず間違った結果が一定の確率で出てきます。全員に検査をすれば、間違った結果もいっぱい出てきて、分析が難しくなります。
そこで感染の可能性が高い人に絞り、間違った結果がなるべく出にくいようにした上で感染者の行動を追跡することで、感染しやすい場所のあぶり出しをしています。こうしてわかった感染しやすい場所に近づかない、あるいは作らないことで、感染の拡大を防ごうというのが今の日本の戦略です(今後もこのままの戦略でいくのかわかりませんが)。
その成果がいわゆる「3つの密」を避ける、つまり密閉空間で人混みの中で話さない、というものです。
(首相官邸ウェブサイトより)
もちろん3条件を満たして初めて感染するのではなく、一つひとつの条件がかけ算になるので、可能であれば3つとも避けるのがいいです。あとは家に帰ったら手洗いも。
「感染しないように」という意識も大事ですが、同時に「感染させない」意識ももちましょう。無意識な加害者にならないように。
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できればウイルスと仲よくしたいとき
分身を作ってバーチャルな無人島生活を堪能する方法
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