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「妻が、ライター始めたってよ」

私には内緒にしていたことがある。と先日ポストしました。

そう、私はライターを始めたことをずっと夫に内緒にしていたんです。

経済的独立をして絶対離婚してやるって思っていたから。

つい先日も、離婚騒動に発展する喧嘩というか一方的に怒りをぶつけられたところだ。

内緒にすると言っても、リビングでずっとパソコンにかじりついていたり、オンラインで講義に参加したりと夫からするとかなり不信な動きを見せていたと思う。

前に、ブログをしていた時期は話していたこともあったので「またなんか始めたんかな」くらいに思われているんだろうと思っていた。

しかし、何も聞いてこないけど言葉や行動の節々に感じる「イラつき」は感じ取っていて。
例えば、平日の子ども達が学校へ行っている時間に執筆していると、たまたま在宅ワークになった夫が昼ごはんどうする?と聞いてきたので「私一人だと思ったから適当に済ませようと思ってた」と言うと「あっそ。」と冷たい返事に深〜〜い溜め息。

晩御飯の後、ちゃっちゃと用事を済ませて子どもたちがYouTubeを見たり私はパソコンでリサーチなど、各々自由時間の時も後ろから聞こえてくる「はぁ〜〜〜〜」とこれまた深〜〜〜い溜め息。

何よ。


ついに言う、ライター始めたんよ。


子どもが寝てから執筆していた頃に帰宅した夫が何やらずっと仕事の愚痴を話してきていたんですが、私のキーボードを叩く手が止まることなくカタカタカタと手を動かしていたことに、ついに腹を立てた夫が聞いてきた。

「つーかさ、それいっつも何してんの!?」

キターーー!!ついに聞いてキターーー!!
私はエンターキーをタンッと叩き2秒考えてから

「実はライターの仕事を始めたんよ」

正直隠している必要もなかったのだが、知らぬ間にライターで稼いで離婚だってできるんだぜぃ!と鼻をフンッと鳴らしたかったんです。

でも、ついに言っちゃった。

「えっ!?そんなこと初めて聞いたけど。」

「うん、今初めて言ったからね。」

夫は何でそんなことしてるの?ライターって何書くの?と矢継ぎ早に質問してくるので

「このままじゃ家計もヤバいし、私も収入の柱を増やしたい。それに子どもたちもそれぞれ学校行くのしんどい時あるから、家でできる仕事をしたい。」
と、あくまで離婚というワードこそ出さなかったが、冒頭でも書いた先日離婚騒動事件があったばかりなのでピンとくるものがあるでしょうよ。と濁した言い方をしてみました。

すると夫は意外な反応を示した。

敵だと思ってたら味方だったっぽい

「へ〜!すげぇ!何で早く教えてくれんの?こういうの書けるって社長に言ってみるからURLをLINEに送っといてよ。」

(えっ!!)

夫以外にはむしろ見てみて〜!私の書いた記事!となるのだが、夫にだけは見られたくない!と拒否反応が出て、その場を凌ぐために「…ウン」と一言。

夫の社長とは顔見知りで、私も何度かご飯をご一緒してお話をさせてもらったことがある。結婚式でも乾杯の音頭を取ってくれ、若いのに向上心の塊でとてもパワーのある人なので私も尊敬している一人。

以前から夫の会社の愚痴を聞いてる限り、どうやら採用に手こずっている模様。これは、求人するための文章を書いたり、HPに載せる社員インタビューができたりするチャンスかもしれない。

意を決してURLを夫に送ったが、まだ社長とは会えていないらしい。

まさか、あなたと離婚するためにライター始めたのよん。なんて言えなかったけど、夫に打ち明けた時から少しづつ夫の態度が変わってきた。

以前ならここで怒鳴っていたポイントだなというところも怒鳴らなくなったり、休みの日に家族で出かけなくても不機嫌になることが少なくなった。(夫は自分がせっかく休みなのに、家族がバラバラの予定だと不機嫌になっていた)


だからといって、私の離婚したい気持ちが無くなったわけではないが「くっそー!やってやるー!」という負のエネルギーが少し無くなってしまったのだ。これはいかん。

その代わり「バレてしまったからにはもうコソコソしないでひたすら書いてやる〜!」になって今に落ち着いた。

きっと一人で子どもを養えるくらいになれたとしても、離婚はしないかもしれない。

それでも私はライターを諦めたくない。


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