男性の育休より1年間の定時退社を(1)
妻が産後ですマーク

男性の育休より1年間の定時退社を(1)


夫が育休取得してくれたから感謝しなくてはいけないけれど…

産後セルフケアインストラクターとして15年以上働いてきた中で10,000人の妊産婦さんたちの声をヒアリングしています。(講演会では一方的にお伝えするばかりなのですが、ワークはリアルな妊産婦さんの声を聴けるんですよ)そこでは男性の育休義務化になるより一早く育休取得を実現した方&パートナーたちの声も多く聞きました。

「1か月育休を取ってくれるはずだった夫が、結局ほとんど在宅で仕事していた。目の前で仕事されるのも辛い」
「2週間育休取ってくれたのだけれど、その後余計にいそがしくなって毎日深夜返りが続いて・・・」
「1年間育休取ってくれたのだけれど、復職後以前と同じ職場に戻れず…申し訳ない思いが」

感謝しているけれど、あるいは感謝しなくてはいけないけれど(っていうのも2人の子どもなんだから、ちょっと変な話なんですが)辛かったという声を多く聞きました。でも周囲からは「育休取得してくれたなんて、本当に偉いわねー」と、もてはやされ、愚痴れずなんて話も。

育休取得のしわよせ

もちろん、最低2週間は育休(というより産休)を取ってほしい。産院から退院時など、新生児抱えて、会計して…って産褥婦一人には無理なんですよ。こんなこと偉そうに書いているけれど、私自身は産後うつになった一人目産後の17年前は、仕事も辞めていたので、夫に有休すら取得してもらうのが申し訳なくなっていたんですけどね(今の私からは想像もつきませんが、あっさりそういうマインドになってしまう。そして産後うつになる)。

育休自体はもちろん必要です。世界一安全に出産できる国と言えど、赤ちゃんと母2人の命がかかっているんですから。問題は育休後=長期休み後の「しわよせ」です。仕事が山積みになるケースもあれば、パタハラと呼ばれるような望まぬ転勤などもあります。

夕方6-9時は魔の時間帯

そこで考えたのが、せめて赤ちゃんが1歳になるまでの一番手が必要な期間だけでも、毎日定時に帰ればいい!っていうこと。(1年間定時で帰る生活続けたら、残業という発想がなくなるんじゃないかという目論見もw)

私は夕方6-9時の時間帯を「魔の時間」と名付けています。
・赤ちゃんは黄昏泣きをする
・上に2,3歳の子どもがいたらちょうどお腹が空いて不機嫌になって「抱っこー」になる
・授乳していたらお腹も空く(1日当たり517kcal!)
・赤ちゃん抱っこしたままわけわかんない料理作って
・わけわかんないまま2,3歳児に食べさせ、
・自分もかっこみ
・ほっとひと息もせず、お風呂に入れる
・自分の体を拭くのも、化粧水もままならないまま赤ちゃんを拭いて
・あー、洗濯しとかないと保育園のタオル間に合わない…etc.
これをもしも一人でずっとやっていたら、追い詰められるんですよ。そこに大人がもう一人いるだけで、産後の孤独や重圧から起こる「産後うつ」「虐待」が減らせるはず。

「お願いだから早く帰って来て」

私のつたない描写より、漫画の力を借ります!コウノドリ8巻より。

父となった男性も幸せになるために!

「男性の育休取得より1年間の定時退社をめざして」って声高に叫ぶと、いかにも、「産後女性が大変だから、なんとかしてよ!」と聞こえるかもしれないけれど(もちろんその意味もありますが)、1年間定時退社したら、男性が得られるもの、社会が得られるものも、とても多いんですよ。それも改めて書きますね。

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認定NPO法人マドレボニータの吉田紫磨子です。第1子を出産後に「うつ」になりインストラクターの仕事につきサバイブ。その後4児の母に。見過ごされがちな産後ケアをすべての人が受けること、また男性の働き方改革が新たな家族の両輪との思いがあり、カップル講座、両親学級にも力を注いでいます。