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【しまね女子ブログ】 さくらいみかvol.3

新年もすっかり明け切りましたが、おめでとうございます。

自粛自粛の年末年始で、楽しみと言えば……食……!!
前回のレポートも食の話でしたが、今回は「個人的にはこれを食べんと冬は越せん!」という話です。

出雲地方のお雑煮と言えば、海苔か小豆(お汁粉と同じものを「小豆雑煮」と呼ぶ)。
私になじみがあるのは、こんな十六島(うっぷるい)海苔のお雑煮だ。

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うちの場合はブリや白菜がちょこっと乗っていたりして、これを食べると「正月きたな~~」と実感する。


この海苔は価格も高く、滅多に食べられない贅沢品だ。
検索エリアに「十六島海苔」と入力すると検索候補ワードに「マツコ」と出てきて、マツコ・デラックスさんも絶賛していたのだと知った。じゃあ今度から県外の人に紹介するときには「あのマツコも認める海苔」とでも言おうか。

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そんな十六島海苔、お雑煮に使う以外になにか美味しい食べ方ないんかいな? とふと思いついて検索してみたところ……

まずヒットしたのが「そばに乗せる」。それだと餅に乗せるのとそんなに変わらないような。

あ、揚げて天ぷらにして出してる居酒屋を発見!

うわーー……美味しそう……!

これは食べてみたい……!!(「十六島海苔 天ぷら」で検索すると、何番目かに出てきます。)


あまりに気になり

「そうだ。自分で作ってみよう!」


と思い至った。

作り方は書いてないけど、衣を付けて揚げればまあなんとかなるだろう。

そう思って適当にやってみたところ……

……しまった。適当にやりすぎた……。

これはやばい。

なんだこれ。

天ぷらってサクサクしたものだったはずでは。
しっとり、ギトギトしてて、十六島海苔の風味もなにも残ってない……。

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駄菓子っぽい……。いや、それだと駄菓子にも失礼なんじゃないか……という代物ができてしまった……。

というかそもそも私は天ぷらを揚げたのがこのとき生まれて初めてで、
天ぷらの作り方が書いてあるサイトをざっと一読しただけでいきなりこんなものに挑戦してしまった。

そんななのに、なんで上手くいくと思い込んでしまったんだろうか。

あ~~~~……もったいないことしたなぁぁ……。
余計なことをせず、そのまんまそばにでも乗せればよかった……。

いつかちゃんとした十六島海苔の美味しい天ぷらを食べてみたい……。


そんな後悔の念と小さな目標とともに、私の2021年は幕が開けた。


そういえば、もうひとつ最近食べたものがある。

「山陰の冬の食べ物と言えば……?」と聞かれて、多くの人が真っ先に挙げるコレだ。

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子供のころから何年か前までずっと「カニって面倒くさいなー」と思っていた。

殻から身を出す必要がある。
手がベタベタする。
食べるのに時間がかかる。
その癖、ものすごく美味いという訳でもない。

ほら、いいところがまったくない!

そう思い込んでたので、大人になってからもずっと避けてきた。


ところが何年か前から松江に冬季限定でカニ小屋というものが現れはじめ、物珍しさから行ってみることに。


殻の中に日本酒を入れてパチパチ温めたり
ちびちびカニみそを堪能する……という技を覚えてからというもの……
その「カニって面倒くさい」がゴロンと覆された。

うわ、これだけで日本酒がいくらでもいける。
カニって、手間をかけた分だけ美味しさに辿り着けるんだ……!

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その後、刺身にも目覚めた。

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ちょっとみなさん、カニの刺身って……めちゃめちゃうまいんですよ……。
トロットロなんですよ……。

私にとっては最近初めて知った事実なので、この件を色んな人に言い触らしたい気分でいっぱいなのだが、カニ好きな人は多分そんなことわざわざ言われるまでもなく、とっくに知ってたんだろうな……。

こんな美味しい思いが手軽に出来てるのも、山陰にカニが豊富にあるお陰!
長年カニを避けてきた分、残りの人生で取り返していこうと思う。カニを。

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プロフィール_差し替え分

松江市出身。東京在住。職業はプログラマーとWEBライター。
読み物サイト「デイリーポータルZ」などで執筆しており、山陰ネタの記事もたまに書いています。
あとは勝手に島根ガイド本を作ったり、編み物などの創作活動もしています。
首都圏の会社に属しながら松江に住む遠距離リモート社員を2012年から数年間していました。
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