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戦争



75年前の夏の或る日、日本は完全敗戦し、戦争は終わった。戦争の悲惨さや平和の大切さを若い世代にどのように伝えていくかという課題は年々、重くなっている。

今年はNHKが手がける、孫世代が祖父母から掘り起こしたエピソードをツイートするハッシュタグ「 #あちこちのすずさん」など、若者に少しでも「あの日の記憶」を身近に感じてもらおうとする取り組みが目立っている。

今回注目したいのは、ある教授と学生が紡ぐ「記憶の解凍」プロジェクトだ。

戦前や戦時中、終戦直後に撮影されたモノクロ写真をAI(人工知能)でカラー化する取り組みで、当時の日常生活の記憶をよみがえらせている。これらの写真は、原爆投下から1年後の広島市街地のデパートから焼け野原を見つめるカップルを捉えた写真。壊れたフェンス越しに茶色くなった街の風景を眺めながら、二人は未来について話していたのだろうか。


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