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#2 「いい慣れ」と「悪い慣れ」

こんにちは、夫婦でHIPHOPダンススタジオを経営しているシマムラ母です。

今週のとあるイベント。

スタジオメンバーがオープニングアクトとして招待されて、ショーケースをしました。

先月出演したイベントと同じ曲、同じ振り、同じメンバーでのショーケース。

予想してはいたけれど、イベント当日の本番直前、あまりにメンバーたちがリラックス&お遊びムードでヘラヘラしているもんだから、インストラクターの夫から雷が落ちました。

■自分らが100回目でも、客はほぼ1回目

演劇や音楽など、エンターテイメントでは同じ演目を何度もやることがしばしばあります。

今回のように、同じダンスナンバーを別イベントで踊ることもよくあります。

もちろん、ダンサー側は出演回数を重ねるにつれて、どんどん振りに慣れていく。

100回とはいわずとも、数回同じナンバーを披露すればだいぶ体に染みついていて、1回目ほど緊張もせずに踊れることでしょう。

が、しかし。

落とし穴はここにある。

今回のイベントでのメンバーたちの様子がそうだったように、

慣れるとゆるむ。

はじめてのイベントに向けて1週間そればっかり踊ったこと、前日夜遅くまで自主練して振りを仕上げたこと、当日ド緊張して立ち位置についたこと。

どっか宇宙の果てに飛んで行ったんですかね。

っていうくらい、みんな悪い意味で「慣れ」ていた。

「前回のイベントで仕上げたからもう大丈夫」
「2回目だから軽く仕上げればオッケー」

っていう考えがあったら「悪い慣れ」。

自分たちが2回目のショーケースでも、そこにいるギャラリーのほとんどははじめましての人ばかり。

自分たちのショーケースはいつも「はじめましての人に見られている」ことをもっと自覚して、いつでもほどよい緊張感で全力パフォーマンスを披露してほしい。

そう強く感じた一日でした。

■たとえ小さいイベントでも ”本番” は最大級のオオゴト

公園のおまつりで設置されたステージとか、ステージ設置さえない場所でのストリートダンスとか、なんか「規模が小さい」って思うのか知らんけど、”普段の練習の延長” みたいな意識が子どもたちにあるように感じて。

いつもとちょっと違うところで踊って、観客がいる、みたいな。

いやいや、本番軽視しすぎでしょ。

まだダンスのショーケース本番を数積んでいない子がほとんどだから、本番がいかに大事か、わかっていないんですよね。

規模が小さいイベントでも、観客が数人しかいないステージでも、イベントを企画して準備して、ステージを作ってくれたスタッフの方が絶対にいるし、規模がデカいとか観客が多いとか、見てくれている ”いち観客” には何の関係もない。

だから、同じナンバーで100回目のステージだろうと、どんなに小さいイベントで観客が少なかろうと、”本番” である意識をもっと高めないといけない。

インストラクターの夫からメンバーにかなりの激が飛んだので、子どもたちもきっと(少しは)分かってくれた……ハズ。

■誰も教えてくれない、小さなふるまい

また、今回のイベントは招待してもらって、ステージに立たせてもらっていた。

主催や協賛でいろんな団体やおエラい方が開会のあいさつもしていた。

さて、そのとき。

オープニングアクトとしてのショーケースを終えた子どもたちは、もちろん興味なさそうなおももちで小声でおしゃべり。

話している人に対して背中を向けている子には、夫が注意をした。

そう、こういうのって誰も教えてくれないよね……大人でもわからない人たくさんいるよ……と思った。

あっちから見えていないかもだけど、大事なこと。

そして、開場入りしたときや帰るとき、ちゃんと主催者や対応してくれたスタッフの方にみんなであいさつを。

そんなの当たり前すぎるけど、子どもにとってはまだあいさつって意外と ”当たり前アクション” として染みついていない子も多い。

だから、当たり前のことを、当たり前にやって、見せる。

ダンスもうまいし、あいさつもしっかりできる。

アホほど当たり前のことだけど、ちゃんと当たり前にしていきたい。

■つまり、本番はいつでもフルパワーであれ

どんな場所で、どんな規模で、どんなギャラリーであったとしても、本番っていったら本番。

その日までに自分でしっかり心と技術を持っていき、フルパフォーマンスを見せられないといけない。

そして、レッスンで通しで踊るときも、「フルで!」と言われたら本番同等のフルパワーで踊るべし。

意識も身体も、コントロールできるようになろう。



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