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人生500年時代が来てほしい

夫はたまに夜勤がある。夫が夜勤から帰ってきた音で明け方目覚めたとき、夫が「生きててくれてありがとう」とつぶやいた。

なんともスケールのでかい話だ。でも私たちはたびたびそんなでかい話をする。

人生500年あれば良いのに。そしたら結婚200周年に月旅行ができるのに。これから生まれてくる子どもの米寿を一緒に祝えるのに。

虫や小動物に比べて人間の生はとてつもなく長い。でももっと欲張りたい。もっと長く生きたい。

夫といつまでだって生きたい。

夫からの明け方のつぶやきを聞いて、うひひひと笑ってもう一度眠りについた。

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