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晋山式

田舎のお寺の晋山式、無事終わりました。令和2年のため、春には今年の晋山式はできるのかとハラハラでした。参加人数を当初予定の3分の1に抑えて、こぢんまりと開催できて何より。

行列

晋山式の前には行列がありました。新住職と数名の僧侶たち、お寺役員、檀家など数十名が400メートルほど離れた公民からお寺まで歩きました。その間、お寺ではお迎えの鐘をついています。お寺は高台にあるので鐘の音を聞きながら近づいてくる行列を見ていると、さながら映画を見ているようでした。

式では数十名の僧侶によるお経を聞いていると、独特のリズムと合唱でちょっと異空間に迷い込んだ気分になりました。普段使わない脳の一部が刺激されるような、瞑想のような感じです。

歴史が流れる

今回で20代目の住職になるとのこと。一人で30年間務めたとして、お寺は単純に600年ほど続いている計算です。600年前は何時代かと調べてみると、室町時代!どのような暮らしをしていたのか想像もつきません。

長い長い歴史を重ねて令和へと続いています。はるか昔からみんなでお寺を守ってきたんだなと昔の方へ想いをはせる、歴史を感じた一日となりました。


この写真は行列に向かうために旅装束のような姿でお寺を出発する新住職と僧侶たち。映画のワンシーンのようです。

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おとぎ話に出てくるようなこの靴は「出頭靴・しゅっとうぐつ」と言う名前で新住職が行列を終えて、お寺の門を入るときの靴です。住職が晋山式の時のみ、「人生でたった一度だけはく靴」とのこと。それ以外の時は倉庫で大切に保管しているそうです。形がかわいらしいので記念に。

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(写真をいろいろ撮ったのですが、顔が写ると著作権の関係があるので顔のわからない写真にしました)


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