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潰れるという概念はない。ただ、やめるだけだ。

 商売で最も大切なことは継続です。とにかく継続です。やめなければ、必ずどこかに到達します。赤字であろうが黒字であろうが、毎年きちんと決算を終える。この繰り返しです。

 私は、「鮪のシマハラ」をやめません。未熟な自分を認め、最後の挑戦と決めて、ありったけの想いではじめた事業なのです。この歳から大好きなマグロで飲食店経営に携われることを誇りに思っています。決してやめないし、諦めない、「鮪のシマハラ」の成功はもう確定しているのです。

 ただよく指摘されることがあります。それは、どんなに諦めが悪くても、会社は潰れることがある、つまり資金的に続けられない場合があるということです。「鮪のシマハラ」に関して言えば、創業からの借入は4,000万円をこえています。客観的に見れば、いつ潰れてもおかしくないということです。

 でも、「鮪のシマハラ」は潰れません。いや、居酒屋は潰れません。潰れるという概念がないのです。多くの仲間を失い、年始からたった一人で水道橋店の再建にあたった私はそれを確信しました。

 どんなに資金がショートしても、なぜ「鮪のシマハラ」は潰れないのか。

 運営できないほどの資金不足になれば、私は本店のみで営業を継続し、店舗に住み込みます。ガスも電気も水道もあります。雨風もしのげます。そして一人で営業できる範囲の親兄弟、友人を毎日泣き落とします。「生活できないから、俺の店で食事をしてくれ。ビール一杯でもよいから飲んで帰ってくれ。」恥もプライドもありません。そうです。白衣さえあれば、絶対営業は継続できるし死ぬこともないのです。私にはその覚悟があります。潰れるはずがないのです。

 たったこれだけのことです。難しく考える必要はありません。シンプルです。すべてをそぎ落とし、大好きなマグロに磨きをかける。潰れないのです。あとは継続あるのみです。継続さえできれば、創意工夫を重ねることも可能です。再起のチャンスもきっと訪れます。

 私は、「鮪のシマハラ」とマグロを愛しています。挑戦を続ける自分自身が大好きです。手塩に掛けたマグロで、「鮪のシマハラ」が飲食業界の一翼を担う。そう覚悟を決めています。この覚悟があれば「鮪のシマハラ」も居酒屋も潰れません。

 私のマグロには、この覚悟が宿っています。想いがこもっています。力がみなぎっています。マグロに詳しくないお客様でも、きっと何かを感じられる。そんなマグロです。みなさん、ぜひ「鮪のシマハラ」イズムを体感しに来てくださいね。 さっ、私は今日も現場でマグロ解凍します。

 

 

 

 

 

 

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