美しくはない寿司。
うちの若手スタッフがにぎる寿司が好きだ。彼の寿司は粗い。そう、決して美しくはないのです。まだまだ駆け出しですし、匠の技もありません。でも、なんとういうか、未完成の色気があります。私は好きです。1
私たち「鮪のシマハラ」の寿司は、これで良いのだと思います。私が選びぬいたマグロには、この姿こそ相応しい。そう確信しています。
どんな寿司かと言えば、流行りに逆らってシャリ玉は大きくキツイくらいに赤酢を効かせてあります。そのシャリの上に、私が厳選した寿司に合うマグロが豪快にのっかています。口の中でシャリがホロリとくずれてマグロと一体化するなどどいう上品さは勿論ありません。しつこいくらいにマグロが自己主張を続ける、そんな一品です。
創業からずっとそういう寿司を目指してきました。寿司を提供しているわけではなく、美味しくマグロを食する手段がたまさか寿司だった。そんな寿司なのです。
写真は10月2日オープン汐留店の新メニュー「マグロざんまい汐留盛」2,600円です。もちろん彼がにぎります。これが2,600円、高いと思うお客様も多いと思います。ただ、いまの私たちのすべてを注ぎ込んが寿司盛です。味に、価格に、間違いなくベストを尽くしました。ただ、ただ、マグロ好きな私が、その想いを社内で共有し、ついに完成した寿司です。食べた瞬間に、そのマグロが見た大海原の景色を体感できます。
私はこのマグロが大好きです。みなさんはどうですか?創業から変わらぬ想いを形にした「マグロざんまい汐留盛」。変わらぬ私が、カレッダ汐留横丁でご案内します。みんさん、ぜひ食べに来てくださいね。10月2日オープンですよ。