見出し画像

取捨選択をする、自分で叶える。

「食べていけるのかイメージがつかない」、少数派だと思うけれど、いきなりフリーで書く仕事をやり始めた人の最初の悩みなんじゃないかなぁと。
私の場合、初期はチャレンジングな状態だったので「やらせてもらう、そして必死で結果を出し次の仕事へつなげる」という感覚でお受けしていました。とはいえ、最初は顔見知りの方々からのお仕事だったのでありがたい案件ばかりで、正直恵まれていたと思う(本当にありがとうございました!ちなみに、知っている方々からのお仕事を受けるのは毎回背水の陣だと思ってお受けしていました。消して安易な道ではないと思っています)。

その実績をもとに新規の案件を受けるようになっていくと、一体どれだけ仕事をすれば書く仕事だけで食べていけるのか……?という蟻地獄感。私よりずっと能力の高い方でも「地方で書く仕事一本で行くには、書きまくり職人の道になるかも」というほど。というわけで、私は時短会社員と並行して個人のライティング仕事をしていました。

ライティングの仕事が急に増えたときは、とにかく寝る時間と休みを削りまくって仕事をやりとげる。あの頃は毎月1.5人月分以上の仕事はしていたなぁ……。ただ、これを続けていたら調子を崩したし、なんとなくめっちゃ老けたので(え、そういう時期?)、今はきちんと休むことも仕事だと考え、無理のない仕事配分を最優先事項にしています。とはいえ、去年も無理したいタイミングがあって休みなし期間はできてしまったのですが……。

当時から希少な相談相手である超大先輩な方たちから「仕事の条件に一定のラインを設ける」重要性を教えていただいていたのもあり、ライティングの仕事を始めて2年経過した頃から自分の条件ラインがだんだんと定まっていきました。

語弊を恐れずに言えば、選ばなければライティングの仕事はある。でも私は、自分が望む条件の仕事を受けるようにしました。予定的に余裕がある状況でもお断りするのは、最初は「もったいないかな、後悔するだろうか、うーん……」と苦い思いもあったのですが、続けました。

それは、自分がどう生きていきたいのかを叶えるためでもあり、私と同じように希望をもって書く仕事を始めた人が、楽しく生きていけたらいいなと思ったからでもありました。ライターにとってあまり良くない条件の仕事は(単純に単価だけの話ではない)、その条件で仕事をする人がいるかぎり減らないと思ったから、「自分はプロでいる」と決めて、お断りするようになった。そしてその場合必ず、「基本条件をこのように設けており」など自分が望む世界に繋がる希望を添える意味で理由を添えています。ただし、社会的意義のあるものに関してはこの限りではありません。また、私の場合はとにかくたくさん書けるタイプではない、というのも大きいです。

そうしていたら、いつのまにかやっと、「いつかこれくらいの条件で仕事ができたら幸せだなぁ」とふんわり考えていた条件で合意するようになりました。狙っていたわけではなく、仕事のご相談をいただいてお見積り(ものすごく苦手でとてもエネルギーを使う)を提示したらすんなりと合意したという感じで、条件がすべてではないけれど、後から「ああ、この条件で合意したんだ」とじわじわと喜びました。ちなみに、条件アンマッチでお断りした案件に関して、後悔したことはありませんでした。

自分の働き方を自分で作っていける分、心地よく仕事ができるのはどんな状態を想像し、そのために何をするのかを考え、より良い仕事ができるよう今後も努力を続けていきたいです。

この記事で参加しているお題「かなえたい夢」。大人になってからは夢というよりも、自分でなにをどう叶えていくのかを考えるようになりました。そうやってこれからも自分の夢、というよりは現実的に叶えていきたいこと、どんな状態が心地いいのかを考え、それを自分のやり方で実現していきたいです。

*

※「自分が望む条件」の詳細は割愛しますが(画一的な話ではなくバランスを取るという話でもあるので)、書く仕事をしていてなにか悩むことがあれば、お気軽にご相談ください(私の場合は、という話になりますが)。私もわからないことだらけでたくさん悩んだし先輩方に教えてもらいながら自分でも迷いながら選択して進んできたことがたくさんあるので、少しでも誰かのお役に立てましたら◎


最近のお仕事

●ウェブサイトコピー(採用向け社員インタビュー含)
日進堂リクルートサイト

●採用向け社員インタビュー


この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?