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2020/4/3 今思うこととやっていること、やめたこと。

新型コロナ感染拡大と状況の急速な変化。
こうだと思っていたことが翌日には変わる、情報の取捨選択、正しい行動の選択、そうしたいと思っても仕事や人間関係の中で全てに自分の考えを一貫させることは難しい。生きている限り人はどこかに責任を持ち、それがある限り、100%思いのままになんて生きていられない。

私には自分の考えを通せないなら生きてない、くらいに思っている節がある。過去自分が転職したきっかけは、(日々の蓄積があったうえでだが)「会社がこの考え方なら、私はもうここの一員として行動することは無理だ」というところだった。会社は会社と割り切れない、自分の人生の一部、なんなら半分くらいだから。
ダンスがやりたくて大学中退して単身で東京に行ったのも「今やりたいことをやれないなら自分の人生じゃない」と思ったからだ。率直に言うと「ダンサーになりたい」からじゃない、ただただやりたかったんだ。

3月からお店に立つようになったミヤモト惣菜店のバータイム営業。

私はこのお店が大好きだ。このお店をもっと知ってほしい、ミヤモトさんの作るおいしいごはんで幸せになる人がきっともっといる。私がもっと遅い時間までやってほしいと思うんだから、きっとそんな人も多いんじゃないか。(酒場という場が好きで、いつか自分も間借りでなにかやりたいなあというふわふわの野心もあったけど)そんな気持ちで引き受けた。
お店のことや店主ミヤモトさんの話を聞いていて、「もっと店主がやりたいことを実現できるようにサポートしたい、それができる」と思ったことも大きく、店主の頭の中にあるあれこれを実現するお手伝いも始めた。

バータイム営業は友人、お仕事関係の方、出会ったばかりの人まで、いろんな人が順番にお店に寄ってくれた。不慣れな私のサポートで店主がいることもあり、常連さんも寄ってくれた。「遅い時間にやってるから来れた」というお客様もいて、とってもうれしかった。カウンターで自分の友人同士が出会ったり、初対面の人たちの会話が弾むのをみると嬉しかった。
開始当初からコロナは少しずつ広がっていたけど、オリンピック中止が決まる前までの感染者数の状況などもみて楽観視している自分がいた。そして3月下旬から急速に状況が変わる。会社からも「自分がキャリアである可能性を意識した行動を」という自粛令がでて、内容も納得できるものだった。

そんな中、3/28にビジネス関係のイベントチームで勉強会があった。会場のコンパクトさや人数から考えて、オンライン開催はできないか、と主催者に相談した。コアメンバーでもない私からの提案は心苦しかったが、今は行動ひとつとっても可能な限り選択していくときなんじゃないか。快諾して環境を整えてくれて、2人がオンライン参加。主催メンバーには色々手間もあったと思うけど、自分も参加することができてありがたかった。
でも、その夜はお店に立つ日だった。「勉強会はオンラインと言ったのにお店に立つ自分の整合性のなさ」に何とも言えないモヤモヤを感じた。時々換気をして営業をした。

そのもやもやから二日して店主にバータイムの営業を控えたい、と相談した。お店のコンパクトさや立ち飲みという距離感を考慮して、本当は通常営業も同様に心配だが、私はオーナーではないので言及は控えた。店主も今後について悩んでいるところで、一旦は換気や消毒の徹底、お店に入れる人数の制限、マスク着用で営業をすることになった。「繭子さんは他の仕事もあるし、何かあったら困るので」と店に立つことを控えさせてくれた。
でも、私ひとりが守られてもだめだ。「ミヤモトさんはお店に立つの?心配だよ」と聞くと、やっぱり来てくれるお客様もいるし、生活を考えると家族もいるし悩ましい、と話していた。

たとえばここに心強い保証があったら、この人を守れるのに。
でもこの社会をつくったのは自分なんだ。ここまでの環境にならなければ色んなことを当たり前と見過ごしてしまうんだ。
悔しい気持ちで、どうしたら店主を、お店を大好きな人たちを守れるの?と葛藤した。

テイクアウトだけでお店が回せたら。
もっというと、いつかテイクアウトすらできなくなるんじゃないか。
そう思いながら急速にお店のテイクアウトの情報まとめた。店主がこれまで状況に合わせて柔軟に対応してきたことを、ルールを決めて統一するというのはなかなか難しい面があったと思う。

コメント 2020-04-03 141825

これは自分のためでもあった。
数日間ほとんど外食せず、ほとんど家で仕事をしていると、あっというまに気が滅入った。
自分の困りごとは、きっと誰かの困りごと。テイクアウトできる情報がわかりやすくまとまってたら、喜ぶ人がいるんじゃないか。
おいしいごはんは人を癒し、元気にする。

その気持ちから、高松市のテイクアウトまとめも始めた。

現在情報収集中で、アウトプット方法については後回しにしているが、粗くても早く出すこと、情報がまとまっていることの方が大事だと考えている。
これは「ちちぶる」という秩父のローカルウェブメディアのまとめを見て良いな!と思って編集長の浅見様にご了承いただいて、ほぼそのままGoogleフォームを真似させていただいた。

【受付中】高松市テイクアウト&配達まとめ登録フォーム
店舗様からの登録をお願いしておりますが、私まで情報いただければ店舗様に問合せいたします。

テイクアウトまとめ、公開始まりました!(4/10追記)

親しい飲食店だけではなく、はじめましてのお店からの登録もあった。「あそこでテイクアウトやっているよ」と個別に連絡をくれる友人や、「今はやってないけど、近々やる予定なので連絡します」というお店の方も。
この行動ひとつとっても、差し出がましいよな…と正直少し躊躇した。でも自分はこうしよう、とアクションがとれて、それに応えてくれるお店の人や喜んでくれる人がいるっていて、ほっとしている。
(プロボノで手伝うよ!という人がいたら是非お声がけください、アウトプットについてまだちょい悩んでる)

「マルテの学校」自体が一年延期になり、私の月1ダンスクラスも4月以降開催無しとなった。送別会も中止になった。でもこれは自分や大切な人たちを守るための決断なんだ、後ろ向きになることじゃない。軽い気持ちで私的に長距離移動や旅行をしている人が身近にいたり、所属する組織や利用する場が導入してるルールを守らずに行動する人をみると、さすがに閉口する。ここで疎遠になってしまう人もいるだろう、考え方が違いすぎるのだ。
状況に合わせて一部の仕事をお休みするなど心苦しい相談をすることも増えた。そんな中でもどうしても行かなくてはいけないところがあるし、やらなくてはいけないことがある。可能な限りの配慮と注意をしながら、自分が感染しない、感染拡大をしない、そういう行動をとっていきたい。

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