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痩せた・太ったの暴力
日本に帰国して一番憂鬱なのは長く会っていない友人やら親戚やら近所のおばさんやらから
あら、シマちゃん、太ったわね〜
おっ!シマちゃん、痩せて綺麗になったね〜
などと体型についてのコメントを浴びせられることです。
まるで時節のあいさつのように言われます。
あら〜久しぶり〜シマちゃん、ちょっと見ないうちにポチャポチャなったわね〜
そんなに頻繁に帰国もできないし、私の周りだけなのかもしれませんが日本人の友人は男性も女性もわりと平気な顔で、面と向かって痩せた・太ったと言ってきます。なぜなんでしょう。あなたに食べさせてもらっているわけでもないですし、どう?前回より私太った?などと聞いたこともありません。
痩せようと努力している人なら わぁ!痩せたね!と言われるのは嬉しいのかもしれない・・・ですが、“褒め言葉”のそれですらちょっとしたジャブのようだと思います。
不思議なことにアメリカ・ヨーロッパなどからの友人、親戚、ご近所さんは私を見て太っただの痩せただのは言いません。どんなに気心がしれた親友でも言わないです。それは多分、文化の違いで、体型についてあれやこれや言うのはいくら家族でも余計なこと・正しくないことと教えられているからだと思います。
一度私の弟がフェイスブックに載せた私の写真に
痩せたら可愛いのに(何故かこれに限って英語で)
とコメントしたことがあり、私の外国人の友人たちに総攻撃を受けたことがありました。
もちろんアメリカでも痩せていた方が綺麗だとか太りたくないから食べない、とか発言する人はいます。でもそれは自分自身のことを言うのであって、他人には言いません。
摂食障害や無理なダイエットで体を壊したりする人たち、もしくは太っているから良くない・醜いと自己嫌悪に陥る人たちを作らないために、そんな発言をしてはいけないのです。家族だからこそ、親友だからこそ、言わないのです。
日本に帰るとあまりにも会う人会う人に痩せたの太ったの言われるので一度同じことをしたことがありました。
友人の旦那さんに もうちょっと痩せたらモテるのに〜 と言われたとき、その友人はニコニコとうんうんと頷いていて、イヤな気持ちが倍増しました。
だから言ったんです、その旦那さんに
もうちょっとその黄色い歯を白くした方が清潔感がでるよ
二人はサッと顔色を変えてバツが悪そうに そんなこと言わなくても と口ごもりました。言った私もイヤーな気持ちになって後悔しました。
太ったね、痩せたね、痩せたらキレイなのに、太るから食べない方がいいよ、そういう発言はもうしないで欲しいのです。それは不必要な情報であり、平気な顔をして笑っていても言われた人は傷つくかもしれないから。
大人なんだから自分が痩せたのか太ったのかは言われなくてもわかります。
久しぶり!前よりシワシワなったね!
えー!眉毛長っ!ボサボサ!
うーん、もうちょっと毛があったらモテたね
おお、髪がパッサパサやね、肉食べた方がいいよ
あら〜、シミがいっぱいだからビタミンCとりな
どう?いやでしょう?余計なお世話でしょう?殴られたような気分になるでしょう?殴るのも殴らせるのも、もうやめようよ。
シマフィー
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