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わかっているのにゾワゾワのカタカナ英語

私の夫(アメリカ人)は日本語検定1級にたった2年で合格した努力家の天才です。毎日毎日何時間も勉強して習得した日本語の響きや言葉が本当に美しいと思っている人なので、我が家での会話はほぼ100%日本語であり、ほぼ100%不必要なカタカナ英語は存在しません。

例えばベッドルームは寝室、サンダルはゾウリ、スナックはおやつ、シンクは流し、そんな風に一般的な日本人はカタカナで言ってしまうであろう単語は極力日本語です。私が一度運転時に ”ウインカー出して” と言った時には ”方向指示器!”と怒られました。ちなみに英語ではウインカーはblinker(ブリンカー)で”まばたき”の意味です。ウインクではない・・・。

どうしても日本語にできないものはそのままですよ、オーブンとかトマトとかシャンプーとか。それでも一応 ”日本語無いの?” とは聞かれますが。

そんな一生懸命な夫と暮らす私も日本人の方が使うちょっとゾワゾワっとくるカタカナに出くわすことがあります。

和製英語のせいで日本人の英語力が伸びない、と言われることがありますが、私個人は和製英語はアリだと思っています。外国語をベースに日本文化と言語で味付けをした和製英語はもう日本語として捉えていますので、たとえそれが英語としては ??? な言葉でも日本語として認識されていればいいのでは、と考えています、自分は使いませんが。(*アメリカで教師をしています)

たとえば ビタミンカラー、ボリューミー、ペットボトル、などです。英語には存在しない英語ですね。

私が気になっているのは元の発音・元のスペルを無視しているカタカナです。なんでかな? と不思議ですが何か言語学的に説明がつくのかな、と考えたりもします。使っている本人もスペルや音はわかっていると思うのですが。

バッ:Bag をバックという人、多いですよね。 ベッ・Bedも。最後の濁音が落ちているものは他にもありそうですね。

アボガト・アボド:Avocadoなのでもちろん アボド なのですが、アボドと全部濁らせたいのでしょうか。見るたびにゾワゾワします。

クローアップ:近づくという意味のCloseの発音は濁らない クロース です。Close クローズは閉じる、なので本当なら クロースアップ ですね。

ルーソックス:これも緩いという意味の Loose ルースから来ているので濁らない・・・濁るのは Lose ルーズ、負ける・失う。時間にルーズ(こんな言い方は英語ではありませんが)もルース Loose です。


こんな風に書くと日本人の英語がね〜と思われそうですが、アメリカ人だって間違うんですよ、loose と lose。There-their-they're や Your-you're などの間違いも私はゾワゾワするので、職業病なのかもしれません(*英語も教えてます)。

Your my only love! I don't want to loose you! なんてラブレターに書かれていたら、すぐさまその男は捨てるでしょう。

こう考えるとグレイビーを肉汁と言う夫と結婚したのは正しかったと思われます。

シマフィー 

*ちなみに こんにちわ・こんばんわ と書かれているのを見てもゾワゾワします。

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