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先を読む人の運命

時々遭遇する、この手のトラック。(*アメリカ東に住んでいます)

違法やぞ、しかも追越車線におる


規制では車体の長さを超えるものを運ぶ時は先に赤い布などでマークを付けないといけないが、やってない人の方が多い。
この板も荷台から50cm以上ははみ出ていた。
バンジーコードや紐などで荷台に固定されてるようではない。

後ろについて走っていて、これが滑り落ちてきてフロントガラスを突き抜けたら、と想像して鳥肌がたった。
当たらなくても車輪が取られたり、弾んで私の後ろにいる車に当たるかもしれないし、滑り落ちたことに驚いて本人のハンドルがブレるかもしれない。

なので右車線に移動してそっちから追い越すことにした。

追い抜いた時にちらっと見たら運転席のおっさんが右手で板を掴んで、左手でハンドル持ってた(笑)。
笑ってる場合じゃないけど、多分そうだろうなと思ってたので別段驚きもない。
こういう人たちは危機感が尋常じゃなく低く、考える頭がない人たちなのだ。


自分の都合しか考えず、周りの迷惑や忠告など知ったこっちゃない人間はたくさんいる。

彼らにしてみれば今まで問題になったことはない、通報されたことはない、誰かに迷惑はかけていない、そんな自信があるのだろうが、それは周りにいる”先を読める人間”が前持って起こりうる問題を事前に回避しているからに他ならない。
その先を読める人たちが奮闘して問題の芽をあらかじめ摘んでいるのかもしれない。

迷惑をかけてない、みんなやっている、よかれと思ってやっている、自分のやりたいことをやる

そんな理屈で動いている先の読めない人たちが社会で生きていられるのは、先を読んでくれる人間が頑張っていてくれるから。

それなのにそんな人に限って 他人に指図されたくない・自分のやることが認められないなら関わるな と勘違いの主張をするが、日常的に遭遇する先の読めない人間から逃げる方法はほぼない。
なので、先を読める私たちはせいぜい先の先を読み、なるべく遠くから先の読めない人たちを傍観できるよう・読めない人に振り回されないよう、心頭滅却し精進あるのみだ。

先が読める人は気を揉み、ハラハラし、がっかりして、怒りが沸くのをおさめるために常に疲れている。そんな運命。

シマフィー 

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