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チートスドリトススキットル

タイトルが何のことやらわかる人、さてはアメリカのおやつが好きですね!

アメリカの大学に進学する前の女子大時代、3度長い休みを使ってカリフォルニア州にホームステイと語学留学をしました。1度目は本当にアメリカ体験!みたいな特に学校に行くこともなく軍人ホストファミリーとの生活や観光のみだったのですが(ここで読めます)、2度目はカリフォルニア大学のESLに通い、1日6時間の集中授業を受けるという “ちゃんとした” 留学でした。
その時点で私の英語は一応ESLの一番上のクラスで、大学準備に勤しむクラスメートとともに論文の書き方や発表などの授業についていくのがやっとで、楽しいながらもストレスマックスの状態が毎日続いていました。

ホストファミリーはいたのですが、食事を提供してくれるのは朝と夜そして週末のみで、普段は自分でお昼を調達せねばなりません。なので私はコロンビア人のルームメイトと二人で3日おきくらいの頻度でスーパーで買い物をしていました。

買うのは毎度決まっています。
薄く切ってある食パンを一斤
ハムとチーズ
ピーナッツバター
12缶箱のコーラやドクターペッパー
そしてチートスドリトススキットル

最後のチートスドリトススキットルは私だけのおやつです。ルームメイトは“太るから”という理由でリンゴやバナナを買っていました。

私といえば りんごもバナナも日本で美味しいのが食べられる!でもチートスドリトススキットルはここにしかない! そんな理由でそれぞれの大袋を購入します。
当時はまだ日本でチートスもドリトスもスキットルも見ることはなかったのです。今は手に入りますよね?

大袋のチートスドリトススキットルは大体2〜3日でなくなります。
宿題をしながらだらだら食べたり、夕食後にテレビを見ながらだらだら食べたり、授業の合間にだらだら食べたり、ですぐなくなります。

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今調べたら大袋って1パウンドあるんですね。450gです。
ということはですよ、私は約1.5キロの油と砂糖の塊を約3日で消費していたわけです。ストレスで過食だったのか生来のいやしんごろで食い意地が張っていたのか・・・。友人に分けることはあったけれどそのほとんどは自分で食べていたはずです。パッケージをみると28gで150−160カロリー・・・・。

ウッキウキでやって来たアメリカで、初めて自分で自分の食べたいものを買い、ジャンクフードにハマりまくって、チートスドリトススキットルをもう一生食べなくても良いほど食べた19歳の私。

当時の思い出には必ずチートスドリトススキットルが出て来ます。

ミニゴルフでポケットにスキットル
図書館で隠れてチートス
お昼ご飯でサンドイッチとドリトス
ハイキングに行ってチートスとスキットル
素敵な男の子と映画を見に行ってスキットルとドリトス
みんなとドライブに行って車の中でドリトスとチートス
ハウスパーティーでチートスドリトススキットル

果てには帰りのスーツケースいっぱいにチートスドリトススキットルを持って帰って来ました。日本にはなかったですから(強調)!

2ヶ月半の授業が終わり、東京の自宅に戻って恐る恐る体重計に乗ってみました。
ジャンクフードばかり食べていたから太ってるだろうな、と思ってはいましたが、数字を見てちょっとわけがわからなくなり3度4度と測りなおしました。

8.5kg増でした。

その数字を見た途端にカリフォルニアで撮った写真の中の自分の顔がやけに丸く見えて来ました。腕もプニプニしているような。いや、腹回りもやばい。

あぁ、そしてどの写真でもチートスドリトススキットルを抱えている・・・。

こうして人は大切な何かを学び、行動する前に調べて考えるということを身につけるのですね。


シマフィー

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