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楽しく学ぶ:Integrated Learningのススメ

日本語では統合学習と訳されていましたが、ググって出てきた記事は外国語教育(内容を学ぶ過程で英語も学ぶなど)の方法としてのものが多かったように思います。
Integration 自体は教育の場ではいろんな解釈があり、スキル(書く、読む、聞くなど)や学習方法(体験する、考える、絵にしてみる、など)の “統合”も推奨されています。

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ここでは多分野・教科のIntegration を基本に記事を進めます。

簡潔に言うとIntegrated study/learning/curriculum とは一つのトピックをあらゆる分野の視点・情報を使って、一つのパッケージとして学ぶと言うことです。

例えば世界史で大航海時代を学ぶときに、その時代の地理、絵画、音楽、食べ物や文化、言語、環境問題、などを見ながらその全体像を理解しようとする方法です。

私の学生時代は音楽は音楽だけ、数学は数学だけ、と言う風に教科別にしっかり分けられていたため理科は苦手だけど英語は得意、などの “住み分け”ができていたように思います。Integrated Learning はその苦手・得意の境界線をぼんやりとさせてくれるマジックがあります。更には苦手かなと思っていた分野にも興味をつなげることができます。

私が現在(進行形です)教えている授業のメイントピックは新石器時代までの人類の進化と古代文明の入り口です。年代や場所、出来事などの歴史トピックに加えて以下のような多方面からのトピックとつなげていきます。

進化論:二足歩行のメリット・デメリット
環境問題:農業の始まりがもたらした環境破壊
テクノロジー:農耕道具の作り方・発達の理由と過程
科学:動物・植物の変化、農耕によってどう変えられたか、未来の野菜の形予想
アート:壁画に見る文化、現在の暮らしを壁画にしよう
言語:文字の発明と影響、話す言葉と書く言葉の違い

大人になってからも楽しく学ぶにはトピックとトピックを結びつけて、もしくはトピックから派生した新トピックも続けて学ぶ、と言うのが良策だと感じます。
専門分野しか興味ない、飽きっぽい、今更勉強したくない(笑)大人には関連性を明確にすることによって興味を向ける対象を大きく広げることが可能になります。

自分なりのIntegrate でいいのです!知識をつなげる楽しみ、見つけてください。

始めたばかりですが、つなげて楽しく学ぶシリーズ、“アルフィーで学ぶ”も読んでいただけると嬉しいです。アルフィーの歌から派生した興味をあれこれ繋いで学んでいます。

シマフィー


*画像はこちらからお借りしました

“What Is STEM Integration?” STEM Education, stem-pd.weebly.com/what-is-stem-integration.html.

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