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パチパチのサワサワのポヤンポヤン

外国語を習った人なら、日本語を教えている人なら、日本語を習ったことがある人なら、わかっているだろう。日本語は擬声語や擬態語(オノマトペ)が本当に多い。一般的に使われていて”言葉”として意味を持っているものも多いし、個人で感じるままに自作オノマトペを使い、音を表現することもある。ということは私たちは何かを表現するオノマトペを好きなだけ無限に生み出すことが出来るということだ。

日々使う日本語独特の”音”が表すものはその意味を考えなくても自然に頭に思い浮かぶ情景や状態がある、そして共通の文化を持っている私たち・同じ世代に同じ文化で育った私たちは同じような絵が浮かぶ。

雨がしとしと・ザーザー・パラパラ

表面がザラザラ・テカテカ・ツルツル・スベスベ

心がポカポカ・ザワザワ・ウキウキ

私の夫は日本語が流暢で顔を見なければ”日本人か”と思うほどだが、私がいつも感心するのは、私がどんなオノマトペを使っても大体それが何を指しているのか・どんな状態なのかがわかるということだ。これは日本文化にプラスして”シマフィー という文化”の中で暮らしているからといえる。家庭ごとに独特の文化があり、その家庭の中でしか通用しないルールや習慣や言葉があるので、夫の場合はシマフィー 語が上手になっているということだろう。

私はいい日本語が見つからなかったり、とっさに浮かばなかったり、面倒だったりするとオノマトペを使って逃げる。

今夜お風呂入る前にパチパチするよ

サワサワのやつ取って来て

いっやもうこれポヤンポヤンやん!

そんな言葉に ”ほんとだ、ポヤンポヤンだ” と返す夫がかわいらしい。ひょっとしたらこれらはきちんとした日本語だと思っているのかもしれない。こんな会話をするたびに私たちは家族なのだなぁと思う。

今のところ夫が日本語で話をするのは私と私の父母しかいないが、これから先日本人のお友達が出来たときに ”これからサワサワをお持ちしますがよろしいですか?” とか言ったら笑う。

みなさんの”家族オノマトペ”はどんなんですか?

シマフィー 

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