マガジンのカバー画像

アメリカ生活:シマリスのだいたい今

291
最近のお話をまとめました。シマリス界では最近とはだいたいここ10年以内のことです。
運営しているクリエイター

#国際結婚

愛を続ける努力と家事分担

我が家の家事分担はアンバランスだ。 家事のほぼ全てを夫が担当している。 掃除機をかけるのも、窓拭きも、ワックスがけも、洗濯も、トイレとお風呂掃除も、アイロンがけも、皿洗いも、全て夫だ。 家事以外の家庭内労働、例えば暖炉の準備や片付け、庭掃除、車のメンテ、銀行関係の手続き、草刈り、光熱費の支払い、カード引き落としのチェック、ゴミ出し、水漏れ修理、インテリアの改装、壁のペンキ塗り、薪割り、郵便物のチェック、・・・・ こうしてリストにすると申し訳ないほどに夫ばかりに仕事が集中して

潜ろう、潜ろう

私と夫の共通の趣味はダイビング。 結婚して以来、休暇はいつもどこかにダイビングに行っているが残念ながら最後に海に潜れたのは2020年の1月だ。 もう2年以上も潜っていない・・・こんなの結婚してから初めて。 今年の夏は状況が良くなっていることを祈りつつ、一応2週間カリブ海に出かける予定を立てたのだが、直前になるまでわからないな。 誰かとボートに乗り合わせる以外は基本的に二人で潜っている。夫はダイブマスターでナビゲーションが恐ろしく上手いので、私は彼のお尻を追いながらのダイビン

いい夫だ!

我が家(夫と二人暮らし、アメリカ在住です)で何か買いたい人は買いたい理由を買う前に述べることになっている。 別に言わなくてもさっさと買えばいいだけの話なのだが、なんとなく二人ともいろんな理由を並べこれこれこういう理由で何々が欲しいのだ、と共感を求めることになっている。それは10ドルのタオルでも6000ドルの自転車でも同じで、どんなものも一通りの理由を聞いてから へー、じゃあ買いなよ!  と相手に言われてから買うことになっている。”そんなん買わんでいいよ” と言われること

楽しい話をしようよ

私たち夫婦はお互い朝早くに家を出て夕食時まで顔を合わせることはないので、その日あったことの報告はご飯を食べながらになる。 私は子供達と長い時間を学校で過ごすので(*アメリカの私立校で教師をしています)毎日のように何かしらの事件はあるのだが、楽しいことばかりとは限らない。嫌なニュースも聞くし、腹立たしいことや呆れる出来事もある。 彼の方はほぼほぼ良くないことばかりだ(*大学で生物学を教えています)。生徒の質もパンデミック以前から落ちていて、話を聞いているこちらが大学生にもな

お母さんが出て行った

学校のメールのスパムフォルダーを整理していた。気づけばしばらく見ていなかったのだろう、何百件というジャンクメールが溜まっていた。(*アメリカ東に在住です) その1ページ目の一番下に見慣れた名前が見える。 ソンジエ M、とだけあったが、これはひょっとしてあのソンジエだろうかと思い開いてみた。 私が最後にソンジエに会ったのは彼がまだ5歳の時で、あれからもう8年が経っていた。5歳にしては体が小さくておかっぱ頭の可愛らしい顔で、ニコニコと私の手を握り校内を一緒に散歩したり、植物

老後を語る

まさか自分が老後のことを考える歳になろうとは思いもしなかった(笑) 若い頃は好き勝手に生きてきて、”まぁここで死んだらそれまでか” と思いながら毎日を過ごしてきたけれど、歳をとってくると欲が出てきてできるなら150歳まで生きたい(笑)。 世の”定年退職”の年齢までには程遠いけれど、夫と私はもう引退後の話をしている。もし可能ならば5年くらいを目処に二人とも仕事を辞めて、好きなことをして暮らしたい。そのためにはお金がいることを最近学んだ。夫の大学は州立なので、辞めてもこれまで

海外在住の友人にお願いしてはいけないこと

大人になってから、日本に住んだのはたったの1年4ヶ月で、それ以外は海外だった私。(*現在はアメリカ東海岸在住です) 日本に帰るときはフェイスブックやなんかで繋がっている友人(と呼ぶには会ってない時間が長すぎる)たちに ”お願い!” と言われることがたまーーーーーーにある。独身の頃のお願いは ”今度帰ってくる時アレ買ってきて!”系のお願いがほとんどで、お土産を兼ねて喜んで買って帰っていたが、結婚してからちょっと様子が変わった。 たった1年4ヶ月の日本在住時代に知り合った方や

パチパチのサワサワのポヤンポヤン

外国語を習った人なら、日本語を教えている人なら、日本語を習ったことがある人なら、わかっているだろう。日本語は擬声語や擬態語(オノマトペ)が本当に多い。一般的に使われていて”言葉”として意味を持っているものも多いし、個人で感じるままに自作オノマトペを使い、音を表現することもある。ということは私たちは何かを表現するオノマトペを好きなだけ無限に生み出すことが出来るということだ。 日々使う日本語独特の”音”が表すものはその意味を考えなくても自然に頭に思い浮かぶ情景や状態がある、そし

一日一曲、ラブレター

11月22日は”いい夫婦の日” ということで、ちょっとだけ私たち夫婦の短い歴史を振り返ってみました。私たちは夫がダイビング旅行にフィリピンに来たのをきっかけに知り合い、日本(夫)とフィリピン(私)の遠距離恋愛を2ヶ月ほど続けました。その後、結婚を視野に入れたお付き合いをすることにしたため(そして私の職場がありえんほど悪い学校だったので)、私が帰国するという形で遠距離恋愛は終わったのですが、その間毎日、彼は仕事前の早朝に短いメールを送ってきました。 内容は夫いわく”絶対に読み

”大人だから”

もうずいぶん長い間大人をやっているのですが、最近になって大人のレベルが上がってきている気がする私たち夫婦(*アメリカ東に在住です)。 ここ2−3年は ”もう大人だから” と何かにつけて大人を理由に、これまでやらなかったことをやっています。大きな冒険ではありませんよ、我が家にふさわしく慎ましい(しょぼいともいいます)ながらも、これまでは色々な理由でやってこなかったことです。 その1:大人だから靴下を買い換える これまでに私たちは一体何足の靴下を買い、穴が開いては捨てられる

丸太ゴロゴロコーヒーの幸せ

我が家は夏のうちに大型トラック一杯分の丸太を届けてもらっています。(*アメリカ東海岸在住です) 木を切る会社に頼むと、どこかご近所で木を切った後に我が家に寄って、こんな風に駐車スペースにドカンと落としてくれるんです。これは大きな樫の木、2本分はあるのかな。これ全部で100ドル!すでに薪にされてあるものを買うとこの丸太一個分の薪はだいたい10ドルほどですので、自分で割る元気があるのなら、この状態で買ったほうがお得です。 で、夏の間はこの丸太の山を夫が斧で割り、暖炉用にするの

優しい言葉

”シマちゃんと結婚してよかった〜” パンデミックで自宅に2人で閉じ込められた生活になってから、夫は割とちょくちょくこんな優しい言葉をかけてくれる。 24時間、来る日も来る日も2人だけしかいない家。以前にも書いたが私たちは昨年の3月(2020年3月)にロックダウンが始まり、学校がオンライン授業に切り替わってから、誰も家に招かず、誰の家にも行かず、外食もせず、外に出るのはサイクリングかジョギング、もしくは5−6週間に一度の買い出し・・・そんな風に、まさに2人だけの生活を送って

夫婦別姓:私の場合

最近日本でも夫婦別姓の選択肢を、との声が上がっているようですね。 結婚にはさらさら興味がなかった私でしたが、不思議なことに結婚することになりまりした。*そのお話はこちらで読めます↓ 結婚相手はアメリカ人ですので、姓をどうするかには選択肢があります。 1 相手の姓に変える 2 自分の姓のまま 3 相手の姓とハイフンでつなぐ 私の姓が 島津、夫の姓が Siciliano シチリアーノで、私の名前が奈々だとすると、 Nana Siciliano , Nana Shimazu

激甘のひよことうさぎ

明日はイースター・復活祭のお祝いです。今年もまだ会食はしたくないので家族でのイースターブランチは来年に持ち越しですが、普通なら家族全員で集まってエッグハントをしたり持ち寄ったご馳走を食べて過ごします。 テーブルにはうさぎ、ひよこ、卵などのイースターモチーフの小物やキャンディが並び、メインは我が家では骨つきのハムです。ハニーマスタードソースをつけてじっくりローストしてあります。大きいので次の日もその次の日もハム地獄です。 そして必ず、必ず、必ずあるのがこの Peeps とい