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I Recall, Therefore, I Am

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山あり谷ありの海外生活。今思えば毎日が自分を作る・伸ばすチャンスの場でした。チャンスをつかんだこともあれば、逃したこともある。そして今振り返ってやっと”あれがチャンスだったんだ”…
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#海外旅行

敦煌:鍋の中

21世紀の幕開け、2001年へ年が明けるその時、私は敦煌にいた。 1年間という約束で、アメリカから中国へ一緒に行った彼は上海で働いており、田舎に派遣された私とはひと月に一度くらいしか会えず、寂しかった私はその彼が敦煌の中学校に3ヶ月ほど出向くということになった時に、敦煌まで訪ねて行った。 大学時代に歴史の授業を沢山とったけれど、ほぼ全てがアジア以外の歴史で、中国史といえば毛沢東あたりからのことしか知らない私も、西安には兵馬俑があり敦煌はシルクロードの分かれ道くらいは知って

栗の思い出、あちこち

東京で女子大生をしていた短い期間、毎週末のように飲み歩いていた。合コンだったり、女子会だったり、外だったり誰かの家だったり、と19や20の時は割と後先考えずに出されるがまま飲んでいたような気がする。よく飲み、よく食べ、の健康優良児だったので、飲んだ後は何かしら食べたい私は、帰り道にぶらぶらと甘栗屋台を探して彷徨うのが常だった。20の私のシメは甘栗だった。五百円の袋を買って全部一人で食べていた。爪と指先を真っ黒にして、パッカパッカとリズム良く皮をはいでは甘栗を口に放り込んでいた

謎の写真いろいろ:もう忘れたあの場所

私が初めてデジタルカメラを手にしたのは1999年の初め頃だった。コロラドで知り合った当時の彼が持っていたのがSONYが出していたデジタルカメラだったのだが、もちろんSDカードもまだなくて、内蔵メモリ分しか写真を撮れないので毎日写真を撮っては家に帰りパソコンに繋いでダウンロードせねばならなかった。画質も荒く素晴らしい写真は撮れなかったが、”ハイテクやなーーー”と感動したのを覚えている。*SONYのHPに写真がありました↓ 自分で買ったのはもっともっと後で、多分2003年か20

世界一陽気なミサ

キリスト教のミサ、と聞くと静かでちょっと薄暗く、肌寒い空気の中、神父様がゆっくりと神にまつわる話や聖書の一節を読み、出席者は静かに厳かにそれを聞いている・・・そんな図が思い浮かぶ。 少なくとも私が過去訪れたミサ(mass)は東京でも、ドイツのドレスデンでも、アメリカのミネソタ州でも、スペインのセビリヤでも、そんな感じだった。 パイプオルガン、ステンドグラス、天井に描かれた天使たち、聖人たちの肖像画や彫刻、そして十字架に磔されたイエスキリスト・・・どの国でも教会を訪れると不

チャーターしたボートにおばちゃん2人付いてきた

ちょっと離れた島までボートをチャーターし、潜りながら行こう、と決めたのは出発の前々日だった。 この島から目的地の島までは止まらず行けば3時間で辿り着く道のりだけど、その途中には素晴らしいダイビングポイントがあるので、ぜひ2−3ヶ所潜りながら進みたい。 ライセンスを取るときにお世話になったダイブマスターにそう相談すると、 オーケーじゃあボートキャプテンに連絡して、お昼ごはんを適当に用意しておくよ と快諾してくれた。費用は全部ひっくるめて200か300ドルくらいだったと思う。

オレンジチキンとカロリナ

アメリカに留学して8年ほどたち、博士課程の1年目を終えるかどうかの時に急に何もかもが嫌になった。今思えば Burned out ・燃え尽きていたのだな、とわかるがその時はちょっとだけ息抜きをすればまた楽しく論文を書いたり研究したりできるかもしれないと思っていた。 30目前で、まだフルタイムで働いたことはなく、仕事自体も大学内だったため外に出て毎日働くというのは魅力的に映った。そしてその息抜きというフルタイムの仕事のために中国まで渡った(ここでその話が読めます)。 結局中国に

行ったことある場所・国の印象を1行で表してみよう!

ほんの一部ですが、これまで行ったことのある国や都市を思い出しながら、1行で印象を語ってみたいと思います。思い浮かんだ順に書きますので行った順番とかでもないです笑。 もしよろしかったら日本でも国外でも、行ったことのある場所の印象を1行でコメントしてください。 *注意!!あくまでも私の印象で、しかも何年も何十年も前の印象で、季節やら天候やら出会った人やらに左右されている主観的な1行です!ご了承くださいませ。どこの国もたくさんいいところあります。 何かの参考になるでしょうか。