半精霊の兄たち

『呪われた王子と小鳥の恋歌』の半精霊の王族兄妹。
長兄アウインは『水の国』の王、次兄ジェセスはその右腕として兄を支える存在です。
今回のイラストは、前回の「おチビ時代のトウジュとロウガ」に合わせて、復活祭の日の兄たちはこのくらいの装いかな、というイメージで描いてみました。
シーンとしては「オンとオフのあいだにくつろぎ中」な感じ。
ジェセスは鍛錬やら帯剣やらが頭にあることが垣間見える格好、アウインは気ままにエロい（笑）装いです。
大きな行事や儀式のときなどは、もっと格式ばった衣装で装飾もジャラジャラと増えます。

王族兄妹は半精霊だけあって「人間離れした美しさ」という設定。
なので（設定についていけてない下絵のしょぼさは置いといて）この二人――特にアウインを描くときは、目に痛いくらい華やかに彩るか、石像のような無機質さを目指してモノクロ風にするか、どちらかにしようと考えていました。
結局、どっちつかずになってしまいましたが……。
頭の中にあるうちは素晴らしいのに。イラストも小説も。

ちなみに二人の髪型はコロコロ変わります。
長兄は専任の髪結い役たちが、次兄は騎士見習いたちが、それぞれ主人におめかしをさせたがって、いそいそと髪飾りをつけたり編み込んだりしています。
このイラストでは二人の髪の特徴を強調させたかったのでこんな感じですが、双剣使いのジェセスは、基本もっとスッキリまとまるように結ってあることが多いです。髪の色、濃すぎたな。←呟き
そのうち、ラフで描いたアレンジヘアをかき集めて『騎士監修・主のヘアスタイルブック』として載せる……気力はないかもしれない 笑