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SFから科学へ、科学から進化へ、進化からどこへ?

進化する。

ってどういうことなんだろう。

自分の中で、SF熱が止まんない。
伴名練『なめらかな世界と、その敵』、劉慈欣『三体』、マルク=ウヴェ・クリング『クオリティランド』、陳楸帆『荒潮』。

どれもワクワクした。凄く面白かった。
浮かされるように読んだ。

本の世界において、昨年がSFブームだったことも大きな要因だったのかなと思う。

本屋さんにはSF関連本がたくさん置かれていたし、そのどれもがSF特有の色気を放っていた。

そりゃ読みたくもなる。

SFにあてられた人間が、現実の「科学」そのものにも興味を持つのは、ある意味必然とも言える。

僕は宇宙科学にはもともと関心があって、数冊読んでいた。

そこにきてこのSF熱。
自分史上、空前の科学ブームがやってきた。

バリバリの文系出身でそういった学問から距離を置いていたため、理論や仕組みの細部はわからないし、よく理解できない。

それでも、わからないなりにでも、科学の奥深さ、面白さ、現代の様々なことがらの礎となっていることは感じる。

「かがくの ちからって すげー!」

そんな僕が現在読んでるのが、
マーク・チャンギージー著、柴田祐之訳『ヒトの目、驚異の進化ー視覚革命が文明を生んだ』

まだまだ読みはじめで内容は把握できていないけど、この本は面白い。

SFの世界の話のようでいて、本当の科学に基づく「目」の最新の研究成果を読者に伝える一冊。

ハヤカワさんが公開しているnoteからも、なんか普通じゃないぞ感が伝わってくる。

「推理小説並みにネタバレ厳禁」「今年のキラー本」発売5日で3刷決定の『ヒトの目、驚異の進化』読者の声

研究成果にネタバレ厳禁とはこれいかに。

この本のテーマは目の進化だけど、そもそものところ、「進化」ってどういうことなんだろう。なんなんだろう。

考えてみても、ピンとこない。

僕たちホモ・サピエンスは、霊長類の他の近種の生き物であるチンパンジーから、「進化」して今のような形になっている。

その「進化」というのは、ゆっくりと時間をかけて、一つの種の全体の多数が、これまでとは違った形質を持つものとなることを意味している。

戦うときになって、突如として発生して、大きくなったり強くなったりする。
そんなデジモンの世界の進化とは異なるものだと思う。

「アグモン、しんかー!グレイモン!!」

そんな「進化」が起こる仕組みが全然わからない。

仮に一つの種の中で、ある個体が持つ、他の個体と異なる特徴がその種にとって有益なものだとする。

計算がずば抜けて早いとか、容姿がととのっているとか。

そんな一個体の一つの特徴が、どうして、どうやって種全体の特徴へと成っていくのか。

その古代が持つ有益なその特徴は、遺伝子によって子孫に伝えられ受け継がれる、かもしれない。

それがどうして種全体へと伝播していくのか。

わからないことだらけ。

「化学では分からないこともある、じゃねえ。分からねえことにルールを探す。そのくっそ地道な努力を、化学って呼んでるだけだ」

そういうことなんだろう。

一つずつ、一つずつ、どうしてなんでを紐解いていこうと思う。

そういえば、以前に大きい本屋で買った一冊の本がある。
まだ最初の数十ページしか読めていない。

リチャード・ドーキンス『利己的な遺伝子』

進化といえば、ダーウィンだろう。

チャールズ・ダーウィン『種の起源』

そのうち、どうしようもない好奇心からこの本に手を出す時がくるかもしれない。

楽しみだ。

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